フリーオープンソースソフトウェア(FOSS)の最新版がほしいとき、まず思い浮かべるのはfreshmeat、Softpedia、GnomeFilesなどのサイトだろう。だが、FOSSコミュニティーは細分化しており、新版を紹介するサイトは乱立気味で、それらすべてをウォッチし続けるのは難しい。しかし、そうした専門サイトのためのポータル・サイトがある。2007年に誕生したopenDesktop.orgだ。「未来のデスクトップを作ろう」を掲げるこのサイトでは、デスクトップやディストリビューションの種類に関わりなく、新しいソフトウェアの概要を一覧することができる。
アイログ、RIA開発者向けコミュニティサイト「RIAsphere」開設
アイログ(本社:東京都千代田区)は2008年11月14日、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)開発者を対象としたコミュニティサイト「RIAsphere」を開設した。関連情報とコミュニティ機能を提供するもので、英語で世界共通に展開する。
記録するということ
「:-)」を横から見て「人間の笑顔」、あるいは意味的に「(笑)」と読ませるのを、英語圏ではオリジナルの(タイポグラフィカル)スマイリー(Typographical Smiley)と呼ぶ。現在では膨大な種類に達した、いわゆる「顔文字」(emoticon)の元祖である。顔文字というと今では当たり前の存在で、それゆえその重要性が語られることもあまりないが、トーンや大きさで感情を表現できる声を使わずとも、文字だけで様々な感情やニュアンスを明示的に表現することが出来るようになったという点では、これは人類のコミュニケーションにおける革命なのである。まあ、そんなに大げさなものじゃあないですかね :-)
米IBMとSun、ODFを推進するツールコミュニティを発足
米IBMと米Sun Microsystemsは11月5日(中国時間)、2社が支持するドキュメントフォーマット「OpenDocument Format(ODF)」を推進するコミュニティ「OpenDocument Format Toolkit Union」を立ち上げた。ODFに対応したアプリケーションやソリューション開発を促進するのが目的だ。
選挙で決まったopenSUSE評議会の新メンバ、抱負を語る
openSUSEプロジェクトの評議会(Board)の新しいメンバーが決まった。評議会の今後について、各メンバーは大きな展望を抱いている。
Ontario LinuxFest 2008
John Van Ostrand氏率いる理想主義者らは先週末、Linuxユーザーやデベロッパをトロントに集結させるという、莫大な資金がかかるボランティア精神あふれるイベントを今年も開催した。トロント国際空港近くのDays Hotelで開催された1日間のイベントOntario Linux Festには、およそ250名の人々が参加した。27のセッションの中には、Sambaで知られるJeremy Allison氏の基調講演や、任天堂WiimoteのXへの統合から、西アフリカの過疎地域においてコンピュータやインターネットを使用可能とすることを目指すグループGeekcorpsの紹介にいたるまで、あらゆる話題に関する数多くの興味深いセッションがあった。
Boycott Novell:自由を守る砦か、それとも被害妄想者の温床か
Boycott Novellほど物議を醸しているフリーソフトウェア関連のサイトはそうそうない。その名前から想像がつくように、MicrosoftとNovellの提携に異を唱えるべく2006年に開設されたサイトだが、最近ではフリーソフトウェアに対する脅威となり得るあらゆる問題を取り上げて真相を暴こうとする場へと発展している。こうした題材を扱っていることから、購読者にとってはGroklawと同じく(Boycott Novellにはこのサイトの影響が色濃く見られる)、フリーソフトウェアコミュニティを擁護するサイトといえる。だがそれ以外の人々、とりわけ記事にされた当事者から見れば、論理性を欠いた主張や不当な非難に満ちたサイトであり、フリーソフトウェアコミュニティの信用を失墜させかねない困った存在でしかない。
FUEL:コラボレーションによる言語の標準化プロジェクト
FUEL (Frequently Used Entries for Localization)プロジェクトは、コンピュータソフトウェアのローカライゼーション(ローカライズ)分野における一貫性および標準の欠如という問題の解決を目指している。Red Hatが開始したこのプロジェクトは、こうした問題の解決により、ローカライズされたデスクトップ環境をエンドユーザにとってより使いやすいものにしようとしている。
Linux Foundation、新しい年次イベント「LinuxCon」を来年開催へ
Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは9月30日(米国時間)、最新の年次イベント「LinuxCon」を開催することを発表した。初回は来年9月、米オレゴン州で開催される。ベンダー、ユーザー、開発者が集まるコミュニティ主導のイベントになるとしている。
FLAとは何か
FSF Europeが、多国語での「法的統合ツール」の提供を目指すことになったらしい。
「日本セキュアOSユーザ会」設立、「日本SELinuxユーザ会」から名称変更
「日本セキュアOSユーザ会」が2008年9月23日発足した。2005年に設立された「日本SELinuxユーザ会」が名称変更したもので、より広範な技術領域・問題領域を取り扱い、セキュアOS技術の普及促進を目指す。
米Sunのオープンソース戦略「OpenSolaris」のコミュニティが15万人に到達
米Sun Microsystemsは9月17日(米国時間)、同社のUNIXベースのオープンソースOS「OpenSolaris OS」の顧客事例とともに、活動状況をアップデートした。OpenSolarisがスタートして3年、OpenSolaris.orgの会員数は15万人を超えたという。
フリーソフトウェアユーザによるコミュニティ支援の方法
最近のLinuxディストリビューションは、限られた上級ユーザだけでなく初めてのコンピュータユーザにも使いやすいものへと変貌を遂げている。しかし、プロプライエタリなソフトウェアやオペレーティングシステムとは異なり、GNU/Linuxの開発は、自らの時間と知識を惜しまず無償でプログラムを書く人々の活動に支えられている。そのため、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS:Free and Open Source Software)の成否は、ユーザからのフィードバックと貢献に大きく左右される。新規のユーザやプログラミングスキルのないユーザは、貢献のしかたがわからなかったり、そもそもその必要性を理解していなかったりするだろう。しかし、プログラマでなくてもFOSSプロジェクトに大いに貢献することは可能であり、そうした活動はほかのユーザのためだけでなく自分のためにもなるのだ。もちろん、あなたにも協力できる。
Wikiaが“エコWikipedia”こと「Wikia Green」をスタート
米Wikiaは9月9日(米国時間)、環境問題に特化したコミュニティ「Wikia Green」を開始した。Wikiを用いたコミュニティによる情報・知識の収集や共有の場とし、エコロジーやグリーンに関する信頼できるオンラインリソースとなることを目指す。
開発者とユーザをつなぐKDEのCommunity Working Group
KDE 4が散々な評価を受けた(翻訳記事)ことでKDEプロジェクトが得た教訓の1つが、ユーザの声をもっとよく聞く必要があるということだった。その具体策の1つとして、先日終了したKDEの年次コンファレンスAkademyで発表されたのが、Community Working Group(CWG)の新設だ。発表によると、CWGの目的は、「ユーザのニーズを開発者に伝えたり、開発者の意向や計画をユーザに伝えたりなど、ユーザと開発者の意思疎通を集約する」ことだという。設立作業が進められているCWGの今後の見通しについて、CWGの初期メンバ5人の中から、Anne Wilson氏とJuan Carlos Torres氏に話を聞いた。