米Sunのオープンソース戦略「OpenSolaris」のコミュニティが15万人に到達

 米Sun Microsystemsは9月17日(米国時間)、同社のUNIXベースのオープンソースOS「OpenSolaris OS」の顧客事例とともに、活動状況をアップデートした。OpenSolarisがスタートして3年、OpenSolaris.orgの会員数は15万人を超えたという。

 OpenSolaris OSの顧客としてSunが発表したのは、データセキュリティの米Reliant Security、コンサルティングの米OmniTI Computer Consultingなど。Reliantでは、クレジットカードセキュリティ「Managed PCI System」で、BSDからOpenSolarisおよび「Solaris 10」にマイグレーションしたという。

 Sunは2005年1月にOpenSolarisプロジェクトを発表、2008年5年にOpenSolaris OSを発表した。OpenSolarisはSolaris OSのカーネルをベースとしたもので、開発者はこれを利用して最新のサービス、HPCアプリケーション、ネットワークソフトウェアなどを迅速に開発/検証/実装できる。また、DTrace、ZFSなどの最新技術を試すことができる。

 開発者コミュニティには現在、15万人が登録しており、70以上のユーザーグループや技術グループも生まれているという。通信、金融、ヘルスケアなどさまざまな業界が利用しているという。

 Sunは9月をオープンソースコミュニティを祝福する月とする。18日には、OpenSolaris通して革新的な技術開発を行っている企業やプロジェクトに与える「OpenSolaris Community Innovation Awards」を発表した。

米Sun Microsystems
http://www.sun.com

OpenSolaris.org
http://www.opensolaris.org