Linux Foundation、Linuxカーネルコミュニティ参加ガイドを出版

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは8月13日(米国時間)、Linuxカーネルコミュニティに参加するためのガイドブック「A Guide on How to Participate」を発表した。Linuxカーネル開発に参加したい開発者の疑問に応えるもの。同団体のWebサイトでダウンロードできる。

 Linux関連本の執筆で知られるJonathan Corbet氏が作成したガイドブック。カーネル開発のプロセスを説明し、開発作業への貢献、よくある落とし穴を回避する方法などを解説したもの。カーネル開発に参加したいが、どうしたらよいかわからないという開発者向けで、これによりカーネル開発への参加を奨励する狙い。

 同ガイドには、開発プロセス〜カーネルリリースサイクルとマージウインドウのメカニズム、コーディングプロセス、レビュー向けパッチの提出、開発プロセスでレビュー担当者と作業する、などの章が並んでいる。

 筆者のCorbet氏は、「Linuxカーネル開発プロセスはきわめてオープンな活動だが、新しく参加しようとする開発者は驚きや不安を感じることもある。このガイドブックはカーネル開発者、マネージャがカーネル開発作業がどのように進行するのかを理解するのを助けるもので、全員のためにカーネルをよりよいものにするためにコミュニティに参加にはどうしたらよいのかを指南するものだ」と説明している。

 Linux Foundationによると、Linuxカーネル開発には昨年、100社以上から1000人以上の開発者が参加したという。

Linux Foundation
http://linux-foundation.org