Cisco、「VFrame Data Center」に「VMware Virtual Infrastructure」を統合――Data Center 3.0戦略強化の一環として
Data Center 3.0は、今年7月にCiscoが打ち出した新戦略で、企業のビジネス・ポリシーやITポリシーに応じた、データセンターの効率的なリソース管理を支援するというものだ。そしてその戦略の中核を担う製品が、VFrame DCである。
VFrame DCは、データセンターにあるネットワークやストレージなどの物理リソースを一元管理し、仮想サービスとしてプロビジョニングする管理プラットフォームである。オープンなAPI(Application Programming Interface)を介して、サード・ベンダー製の管理アプリケーションや、サーバ・ストレージ仮想化ソリューションとも容易に統合できるのが特徴だ。
Ciscoは、VFrame DCとVMware Virtual Infrastructureを統合することで、VMware Virtual Infrastructureに包含されている「VMware ESX Server」のインスタンスをオンデマンドで追加したり、各種ネットワーク・サービスを調整しながら仮想環境を構成したりすることができるようになると説明している。
Ciscoによると、VMware ESX Serverのインスタンス追加がオンデマンドで可能になったことで、すべての仮想ネットワーキング・サービスを構成した状態で、容量や設備などのポリシーを、数分で複数のサーバに配布できるという。
またVFrame DCに「サービス調整機能(service orchestration)」を追加すれば、同じGUIベースのサービス・テンプレートから、ファイアウォール、コンテンツ・ロード・バランシング、スイッチ/サーバ・トランク、アクセス管理リストなどといった、VMware Infrastructure上で稼働するインターネット対応アプリケーションに、あらゆるネットワーク・サービスを提供できるとしている。
なおCiscoは今年7月、VMwareの株式の約1.6%を1億5,000万ドルで取得し、資本参加をしている。
(ジム・ダフィー/Network World 米国版)
米国Cisco Systems
http://www.cisco.com/
米国VMware
http://www.vmware.com/
提供:Computerworld.jp