デルが初のミニノート「Inspiron Mini 9」発売、Ubuntu搭載モデルも用意

 デル(本社:川崎市)は2008年9月5日、同社として初のミニノートPC「Inspiron Mini 9」を発売した。インテルのAtomプロセッサを採用し、OSは、Windows XPのほかに、Dellカスタマイズ版のUbuntu 8.04モデルを用意した。国内でLinuxを採用したAtom搭載ミニノートは初めて。Ubuntu搭載モデルは9月下旬出荷の予定。

Ulteo Application System試用記 - 新進気鋭ながら若干バグ気味

 Ulteo Application Systemは、KubuntuベースのGNU/Linuxディストリビューションだ。Ulteo Online Desktopサービスと連携して、別サイトへの自動バックアップや、Live CDの複数インスタンス間でのファイルの同期を行えるようになっている。ユーザによる設定やメンテナンスをできるだけ少なくすることを目指しており、ごく普通のディストリビューションとは一線を画すユニークな機能がいくつか搭載されている。

米IBM、Microsoftフリーデスクトップ提供目指し、Ubuntu、Red Hat、Novellと提携

 米IBMは8月5日(米国時間)、Microsoftフリーの(Microsoft製品を含まない)デスクトップ実現に向け、英Canonical(「Ubuntu」)、米Red Hat、米NovellのLinuxディストリビューター3社と提携した。3社のLinux OS、IBMのLotusアプリケーションなどを組み合わせたデスクトップPCを開発する。2009年投入を目指すという。

UbuntuまたはDebianの新米ユーザに朗報:UltamatixはAutomatixの後継ソフト

 世間にはまだAutomatixを覚えているUbuntuファンがいるだろう。フリーでないさまざまの人気アプリケーションやよく使われるAVコーデックに簡単にアクセスできるツールとして、人気を博していた。数年前にデビューし、依存関係を壊す危険があるとしてUbuntu開発者や熟練ユーザには不評だったものの、debパッケージの何たるかをよく知らない初心者には、同パッケージを簡単に扱うためのツールとして重宝がられていた。やがて開発者が他のプロジェクトに移行し、Automatixの開発は打ち切りとなったが、今回、Automatixの後継ソフトとしてUltamatixが名乗りをあげた。

LinuxWorldのInstallfest:全国規模の計画への呼び水となるか

 IDG World Expoは、オープンソースセキュリティゲートウェイプロバイダのUntangle、電子機器リサイクルのAlameda County Computer Resource Center(ACCRC)と協力し、来週、サンフランシスコで開かれるLinuxWorld Conference and ExpoでInstallfest for Schoolsを実施する。廃棄された古いコンピュータにボランティアが手を加え、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)をインストールして、予算不足に悩む学校に寄贈する。

Adobe Flashなどの32ビットアプリケーションを64ビットLinux上で利用する

 64ビットコンピューティングは今やマルチコアコンピューティングと同じくらい一般的になってきている。プロセッサが64ビットレジスタを利用できるようにするためのAMDのLongモード拡張も、最近ではIntelやAMDの新しいプロセッサのほぼすべてでサポートされている。32ビットのプロセッサが4ギガバイトのRAMのアドレス空間を扱うことができるのに対して、64ビットのプロセッサでは16エクサバイト、言い換えれば約172ギガバイトのRAMのアドレス空間を扱うことが可能だ。とは言え64ビット処理が可能なコンピュータでも、大抵の場合その機能は活かされないまま32ビットOSを実行するために使用されている。というのも64ビットの操作を行うためにはアプリケーションの再コンパイルや、場合によっては書き直しが必要になるため64ビットOS用のアプリケーションがそれほど多くはないためだ。しかし32ビット版Linux用のバイナリを64ビット版Linuxカーネル上でネイティブに実行するという手もある。

Ubuntuは「当たり前」の存在

 先週末のことだ。友人がデスクトップ・パソコンのWindows XPに問題が絶えないと嘆いていた。そこで、私も手伝ってそのパソコンにUbuntu 7.04をインストールした。すると、問題は雲散霧消してしまった。これを切っ掛けに、私は自分の「常用」コンピューター、やはりUbuntu 7.04が動作しているDell Latitudeについて思いを巡らせた。そして、この何か月もの間、我がノートパソコンやそこで動作しているオペレーティング・システムについて取り立てて意識したことがないことに気づいた。Linux、とりわけUbuntuは信頼性が高く簡素で、ほとんどのエンドユーザーにとって、カナヅチやノコギリのような存在、殊更に考える必要もない存在なのだ。これは、GNU/Linuxはあえて目を向ける必要のないほど当たり前の存在になったということだろうか。

初心者がつまずくUbuntu 10の問題点

 CanonicalのUbuntuはほかのプラットフォームの利用者が乗り換えてくるほどの大成功を収めているが、それでも初心者を困惑させるような問題点もいくつか残っている。実際、Canonicalのフォーラムを覗いてみたところ、新たな利用者の大半がつまずいている問題点、つまり長期的にUbuntuの採用を妨げている問題点が10件ほど見つかった。それらはUbuntuを利用する際のあらゆる面に及ぶが、そのいずれもが2つの特徴を共通して持っている。すなわち、いずれも「Linuxを試してみたけど使えない」と言いたくなるほどの大きな問題であり、その一方でいずれもが解決可能な問題なのだ。

eAR OS:目でも耳でも楽しめる新しいメディアセンターOS

 最高級のホームエンターテイメントセンター構築用スピーカ/アンプ/記憶装置/ケーブルなどの製品を販売するデンマーク企業Acoustic Realityが先日、 eAR OS Free Edition をリリースした。eAR OS Free EditionはUbuntuベースの無料メディアセンターシステムで、有料版(100ドル)のeAR RT-OS Enterprise Editionや同社のハードウェア製品Media 4で使用されているソフトウェアテクノロジーAcoustic Realityの無料版を搭載している。eAR OS Free Editionは、Ubuntuの素晴らしさとユーザフレンドリなメディアセンターを併せ持つディストリビューションだ。

Canonical社がComputexにUbuntu Netbook Remixを出展

 今週(6月3日~6月7日)、台湾のComputex展示会で、Canonical社がUbuntu Netbook Remix(UNR)という新製品を発表した。これは、Netbook仕様に改造したUbuntuである。Netbookとは、Intel社の新しい低消費電力マイクロアーキテクチャAtomを土台にし、Webブラウジングに特化した小画面のミニラップトップを言う。UNRは低価格で小さなパッケージながら、これ1つあれば、電子メールへのアクセス、インターネットブラウジング、インスタントメッセージング、音楽・写真・ビデオへのオンラインアクセスがすべてできる。

それほど究極ではないUltimate Edition

 UE(Ultimate Edition)1.8は、独自のソフトウェアリポジトリと特徴的なテーマを持つ、Ubuntu Hardy Heronのリマスタ版だ。純粋なUbuntuよりも、あらかじめインストール済のアップデートやソフトウェアがもたらす便利さという観点で優れていると主張している。名前を聞けばオリジナルのUbuntuよりもはるかに優れたものを想像するが、実際のところは、アプリケーション用インストールスクリプト以外にはそれほど多くの改善点は見られなかった。目障りなテーマ、お粗末なユーザインターフェース、主張とは裏腹の驚くべき不便さという点において、究極と名乗るにはあまりも不十分だ。

英Canonical、「Atom」搭載ミニノート向け「Ubuntu Netbook Remix」を発表

 Linuxディストリビューション「Ubuntu」を開発する英Canonicalは6月3日(台北時間)、ミニノートPC向けに最適化したLinuxディストリビューション「Ubuntu Netbook Remix」を発表した。米Intelのプロセッサ「Atom」を搭載したインターネット端末向けに開発したもの。台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2008」で、展示やデモを行う。

フリーなUbuntu:gNewSenseディストリビューション

 フリーソフトウェアファンにとっては嬉しいことに、今月、人気ディストリビューションgNewSense(発音は「グニューセンス」)のUbuntu Hardy Heronベースの最新版 gNewSense 2.0 (コードネーム「DeltaH」)がリリースされた。gNewSenseには、ソフトウェアやコードの全体に関して実行/調査/改変/再配布/向上する権利がユーザに与えられているソフトウェアのみが含まれている。そのような基準を厳守しているためgNewSenseはFSF(フリーソフトウェア財団)によって支持/支援されている。厳密にフリーソフトウェアであることを条件にしているため、ワイヤレスカードやビデオカード用のプロプライエタリなドライバなど除外されてしまうソフトウェアは多い。その結果、大半のユーザにとってはUbuntu 8.04の――よりけがれなく清らかであるとは言え――機能的に劣った派生物となっている。