「Ubuntu」の英CanonicalがLinux Foundationに参加

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは8月18日(米国時間)、Linuxディストリビューション「Ubuntu」を開発する英Canonicalが参加することを発表した。デスクトップLinuxとして人気のUbuntuが加わることで、Linux支援活動を加速できそうだ。

 Canonicalは、Ubuntuプロジェクトを開始した南アフリカのMark Shuttleworth氏がUbuntuの商用出資母体として立ち上げた企業。UbuntuはまずデスクトップLinuxとして人気を集め、サーバー機能も追加している。さらに6月には、ミニノートPC分野の進出も明らかにした。

 Canonicalはこのほかにも、「Bazaar」「Storm」「Upstart」などのオープンソースプロジェクトも展開している。Shuttleworth氏は、オープンソース支援者としてその発言が注目されている人物。

 Linux Foundationは、同社の参加について「Canonicalは重要なメンバーとなる」と述べている。中でも、業界やコミュニティをまたいだ取り組みを高く評価しており、Canonicalと蜜に協業することで、「Linuxを新しい段階に引き上げていきたい」と執行ディレクターのJim Zemlin氏はコメントしている。

 米Red Hat、米Novell、米MontaVistaなどのLinuxベンダーはすでに同Foundationに参加している。

Linux Foundation
http://linux-foundation.org

英Canonical
http://www.canonical.com