米IBM、Microsoftフリーデスクトップ提供目指し、Ubuntu、Red Hat、Novellと提携

 米IBMは8月5日(米国時間)、Microsoftフリーの(Microsoft製品を含まない)デスクトップ実現に向け、英Canonical(「Ubuntu」)、米Red Hat、米NovellのLinuxディストリビューター3社と提携した。3社のLinux OS、IBMのLotusアプリケーションなどを組み合わせたデスクトップPCを開発する。2009年投入を目指すという。

 IBMのオフィスアプリケーションスイート「Open Collaboration Client Solution(OCCS)」、各社のLinuxディストリビューション、それに地域パートナーのアプリケーションを組み合わせ、ハードウェアベンダーとともにMicrosoftフリーのPCを開発する。ブランディングや提供は地域のIT企業が行う。

 OCCSは「Lotus Notes」「Lotus Symphony」「Lotus Sametime」で構成されるオフィスアプリケーションで、地域パートナーからは顧客のニーズにあったアプリケーションやサービスが提供される。汎用向けというより、特定の業界やセクター向けのデスクトップPCを目指しており、たとえば政府機関向けの場合はドキュメント管理、危機管理、住民サービスなどの業界特化型アプリケーションをISVが提供する、といったことを想定しているという。

 「企業におけるWindows Vistaの採用は遅く、CIOは予算に敏感になっているという状況に加え、MicrosoftフリーのPCが各地で成功しているという実績が出ている。(デスクトップPCにおける)Linuxにとってはまたとないチャンスが到来している」とIBMは述べている。

米IBM
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英Canonical
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米Novell
http://www.novell.com

米Red Hat
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