ITマネジャーがITILの導入を躊躇する10の理由

米国においては、欧州や日本に比べると、「ITIL」(Information Technology Infrastructure Library)への取り組みが少々遅れていた感がある。だが、ここにきてブームに火がつき、トップダウンでのITIL導入が急速に進もうとしている。その一方で、こうした状況の変化に直面したITマネジャーならびにIT部門の中には、ITILの導入を巡ってさまざまな不安にさいなまれる人も出てきた。本稿では、そうした不安の正体を明らかにするとともに、それを払拭する方法を提示することにしたい。

ODFの推進団体、W3C推進のフォーマットに“鞍替え”――「ODFよりもCDFのほうが将来性ある」と団体幹部が発言

 Open Document Format(ODF)の普及を旗印とする推進団体の1つが、ODFを見捨ててW3C(World Wide Web Consortium)推進のドキュメント・フォーマットを支持し始めた。これにより、あらゆるオフィス・ソフトで扱える標準的なファイル・フォーマットを普及させるという“崇高な”目標は水泡に帰そうとしている。

IBM、OpenOffice.orgプロジェクトに正式参加――Lotus製品のコードを提供へ

 米国IBMは9月10日、これまで留保していた「OpenOffice.org」プロジェクトへの参加を正式に表明、同オフィス・スイートに自社コードを提供すると発表した。同社では、国際標準化機構(ISO)がMicrosoftの文書フォーマット「Office Open XML(OOXML)」の標準化を否決したことが、OpenOffice.orgへの参加理由の1つだとしている。

CMDBの業界団体、管理データ連携仕様のドラフト版を公開――CMDB-MDR間で管理データの検索/エクスポートを実現

 構成管理データベース(CMDB:Configuration Management Database)の業界団体であるCMDB Federation(CMDBf)は8月20日、CMDBと管理データ・リポジトリ(MDR:Management Data Repositories)との間でデータの検索やエクスポートを可能にする仕様のドラフト版を発表した。

NovellのCEO、Linuxアプリケーション認証体制の標準化を提案――「Linuxアプリケーションの動作保証は完全性を欠いている」

 米国Novellの社長兼CEOを務めるロナルド・ホブスピアン氏は8月8日、Linuxアプリケーションの数を増やしていくためにはさらなる取り組みが必要だと強調、Linux市場に属するさまざまな企業が協力して、標準化されたアプリケーション認証プロセスを構築することを提案した。

オープンソース・ソフトの相互運用規格「CCV」、OSAがプロトタイプ実装を披露――異なるベンダーのソフト間で顧客情報などが共有可能に

 非営利団体OSA(Open Solutions Alliance)は、米国サンフランシスコで開催中の「LinuxWorld Conference & Expo 2007」(8月6~9日)で、オープンソース・ソフトウェアの相互運用規格「Common Customer View(CCV)」を実装したプロトタイプを披露した。

マサチューセッツ州、Open XMLを標準フォーマットのリストに追加――「Open XMLについてもODFと同様に今後の進化と改善を期待できる」

 米国マサチューセッツ州は8月1日、同州の行政機関で使用可能な標準文書フォーマットのリストにOpen XMLを追加することを承認したと発表した。Open XMLは、Microsoftが技術標準としての承認を目指しているXMLベースのファイル・フォーマットであり、今回のマサチューセッツ州の決定は、Microsoftにとっては朗報だ。

Intel、ブレード・サーバ向け標準仕様を支持――開発コストの削減と中小規模企業の導入に期待

 米国Intelは7月30日、サーバの構成規格を策定する業界団体「Server System Infrastructure(SSI)」のフォーラムにおいて、ブレード・サーバ・プラットフォーム向けの標準仕様として、SSIが策定した「Modular Server Specifications」を採用する考えがあることを明らかにした。

IBM、SOA/Webサービス関連技術の特許を開放――150以上の知的財産で特許権を不行使、ロイヤリティ・フリーのライセンス契約も不要に

 米国IBMは7月11日、同社が保有する知的財産の一部を、だれもが普遍的かつ永続的に利用できるように開放すると発表した。開放の対象となるのは、 SOA(サービス指向アーキテクチャ)やWebサービス関連の標準規格を実装する際に必要となる特許で、その数は150件を超えている。