フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は5月25日、開発者向けのライセンス選択ガイド「How to choose a license for your own work」を公開した。これまでFSFが行ったアドバイスをまとめたものだが、Apache License 2.0への推奨が新たに加わっている。
OSSライセンスの利用状況調査結果発表、開発者はGPLを好むが、利用が多いのはApacheライセンス
オープンソースソフトウェアのサポートを専業とする米OpenLogicは5月16日(米国)、オープンソースライセンスの利用動向に関する調査結果を発表した。プロジェクトが利用するライセンスはGNU General Public License(GPL)が最多だが、ダウンロードが多いのはApache Software Licenseであることがわかった。
Linux Foundation、オープンソースライセンス遵守の自己診断リストを公開
非営利団体Linux Foundationは10月31日、オープンソースライセンス遵守を自己診断できる「Self-Assessment Checklist」を公開した。企業はこれを利用して、自社およびサプライヤーの遵守プラクティスの実装を確認できるという。
オープンソースソフトのライセンス検出・分析ツール「FOSSology 1.2」が公開
米Hewlett-Packardが支援するFOSSologyプロジェクトは7月8日、オープンソースソフトウェアの分析ツール最新版「FOSSology 1.2」を公開した。著作権/URL/電子メールスキャナが正式に加わり、ライセンススキャナも一新した。
SFLCとBusyBox、GPL違反で韓Samsungなど家電メーカー14社を提訴
オープンソースを法律面で支援するSoftware Freedom Law Center(SFLC)は12月14日(米国時間)、ユーテイリティツール「BusyBox」の製品への組み込みについて、韓国Samsung Electronicsなど14社を提訴したと発表した。GPLと著作権に違反していると主張している。
「Ghostscript」の米Artifex、PalmをGPL違反で提訴
米Artifex Softwareは12月2日(米国時間)、米Palmが自社のPDFレンダリングエンジン「MuPDF」を無断で製品に統合したとして、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所にて提訴したことを明らかにした。商用ライセンスを取得しておらず、GPL条項にも遵守していないという。
米Palm、オープンソースライセンスウォッチャーの指摘を受けコードを公開
GPL(General Public License)の順守状況を監視する有志団体Gpl-violations.orgの創始者、Harald Welte氏は10月16日、米Palmがオープンソース向けWebサイトを更新し、約束どおり「WebOS 1.1.2」と「WebOS 1.1.3」のGSM版のソースコードを公開したと報告した。
フリーコンテンツ vs. Googleブック検索和解案
フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation, FSF)は去る9月8日、Google ブック検索(Google Book Search)訴訟の現状の和解案に反対する意見書を南ニューヨーク地区連邦地裁に提出した(FSFのプレスリリース、意見書[PDF])。
DRMフリーのデジタル教科書ベンチャー、米Flat World
オープンソースの大学教科書出版社、米Flat World Knowledgeは8月20日(米国時間)、2009年秋の新学期に350大学の約3万8000人の学生にサービスを提供すると発表した。生徒数は2009年春から38倍に急増、今後取り扱う学科も増やすという。
SFLC、「GPL利用が5ポイント減」とするBlack Duckに異論を唱える
米Black Duck Softwareが先に発表したオープンソースプロジェクトの採用ライセンス動向について、オープンソース支援法律センターSoftware Freedom Law Center(SFLC)が異論を唱えている。Black Duckが「収集したデータや統計に利用したソフトウェアのソースコードを開示しない限り、このレポートは意味がない」と主張している。
米MS、特許主張しない約束をC#とCLI標準に適用、Monoはソースコードを2分割へ
米Microsoftは7月6日(米国時間)、オープンソース関連の自社ブログPort 25で、必要な特許クレームを主張しないとする「Microsoft Community Promise」を、C#標準の「ECMA 334」およびCLI(共通言語基盤)標準の「ECMA 335」に適用することを発表した。これを受け、Mono Projectはコードを2分割する計画だ。
WordPress.org、テーマについてもGPLを要求へ
オープンソースのブログソフトウェアWordPressは7月2日(米国時間)、WordPress向けテーマもGPL v2の下で公開するとする見解を発表した。
多様化するオープンソースライセンス:GPL v3の採用増、だがGPL全体のシェアは低下
米Black Duck Softwareは6月30日(米国時間)、オープンソースプロジェクトのライセンス利用動向に関する統計を発表した。GNU General Public License(GPL)v3の採用数は前年比4倍で増加したが、GPL全体の利用率は前年より減少した。オープンソースの多様化を示す内容となった。
Debian開発者、R.Stallman氏の「Mono危険視発言」に対し回答
「MonoやC#への依存を減らそう」というRichard M. Stallman氏の呼びかけに対し、Debian陣営が「誤解がある」とする公開書簡を発行した。「Debianの“デフォルトインスタレーション”にMonoは含まれていない」と主張している。
FlashGotとSothink: ライセンス違反の一事例
「オープンソース」の二つの意味
最近、「オープンソース」という言葉の意味を巡る論争が再燃したようだ。混乱が生じるのは、「オープンソース」という概念自体に、性格の異なる二つの要素が詰め込まれているからではないだろうか。
Linux FoundationとMicrosoft、米国のソフトウェアライセンス法草案に反対する共同書簡
Linuxを支援する非営利団体、Linux Foundation(LF)は5月18日(米国時間)、米国におけるソフトウェアライセンス法の草案に携わっている米法律協会(ALI)に対し、米Microsoftと共同で意見書を送付したことを明らかにした。
IPA、GPLv3の解説書を公開
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2009年4月23日、オープンソースライセンス「GNU General Public License Version3(GPLv3)」の逐条解説書をIPAのWebサイトで公開した。現場技術者や法務担当者が実践的に活用できる内容を目指し、各条文やパラグラフごとに具体的かつ平易に解説したという。
IPA、IPAフォント新版をオープンソースライセンスで配布開始
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2009年4月20日、日本語文字フォント「IPAフォント」の新版「IPAフォントVer.3」の配布を開始した。新たにオープンソースライセンスを採用して、改変・再配布を可能にした。IPAのサイトからダウンロードできる。
オープンソースライセンスのCPL、EclipseのEPLに統合へ
Eclipse Foundationのエグゼクティブディレクター、Mike Milinkovich氏は4月16日、オープンソースライセンスCommon Public License(CPL)をEclipse Public License(EPL)に統合することを発表した。CPLライセンスを利用する既存プロジェクトは変更の必要はないが、EPLにマイグレーションできる。