米Black Duck Softwareは3月9日(米国時間)、オープンソースコンポーネント管理ソフトウェア「Black Duck Suite」を発表した。ソフトウェア開発におけるオープンソースコード利用に関する管理、規制遵守、セキュリティなどの問題に対応するという。
ブラザー工業と米マイクロソフトが特許クロスライセンス契約
ブラザー工業と米マイクロソフトは2009年2月4日(米国時間)、両社の特許ポートフォリオの相互利用を可能にする特許クロスライセンス契約を結んだと発表した。両社が保有する広範な特許が対象。それぞれの研究開発(R&D)に利用できる。
FSF、GCCにプラグインアーキテクチャを認めるライセンス除外規定最新版
Free Software Foundation(FSF)、GCC Steering Committee、Software Freedom Law Center(SFLC)の3団体は1月27日(米国時間)、GNU Compiler Collection(GCC)向けのライセンス除外規定の最新版「GCC Runtime Library Exception」をリリースした。これにより、GCC向けのプラグインアーキテクチャ開発を認める方針だ。
Wikimedia、「Wikipedia」のライセンス変更についての計画草案を発表
オンライン百科事典プロジェクト「Wikipedia」を運営する非営利団体Wikimedia Foundationは、Wikipediaが利用するライセンスの変更計画草案を公開した。2月はじめまでに計画を固め、既存コンテンツの変更について貢献者の投票を開始する意向だ。
Interclueに見るプロプライエタリ化の落とし穴
Interclueは、Firefoxにおいてリンク先を訪問前にプレビューしてくれるエクステンションで、マウスクリックの手間を省き(クリックした方が早い場合が多いが)、同一ページ上の複数のリンク先をすばやく切り替えて表示することを可能とする。残念ながら、このアドオンで利益を回収し、ソースコードは非公開にするといった決断によって、悪くはなかったその基本的なアイデアは損なわれ、絶えず表示される寄付の要請のせいでInterclueはナグウェアにまで成り下がってしまっている。基本的な機能は有用なものであることからInterclueは、プロプライエタリ化という決断を下す際の難しさを示す典型的な例であるといえる。
憤りを感じさせられるプロプライエタリなFirefoxエクステンション
定期的にFirefox Add-onsサイトをのぞいている私は、この一年間で明らかに激増したプロプライエタリなエクステンションに手を焼いている。単にフリーライセンスのエクステンションの中には私が興味を感じるものがなくなってしまったせいなのかもしれないが、最近おもしろそうに見えるエクステンションはプロプライエタリなものばかりのような気がする。特におすすめとして取り上げられているものはそうだ。もちろんMozillaのプライバシーポリシーや免責事項には、プロプライエタリだからというだけの理由でプロプライエタリなエクステンションを禁止するような文言はないのだが、それらはフリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)の精神に反するだけでなく、何とかしてユーザーを取り込もうとする強引な新興企業の企みが潜んでいることが多く、イライラさせられる。
ライセンス両立性の罠
DjVu(デジャヴと読む)は、テキストや画像を含むドキュメント向けのファイル形式である。テキストと背景画像のレイヤー分離や高速な表示、圧縮率の高さを特徴としている。1996年、AT&Tで開発された。
FSF、GPL違反で米Ciscoを提訴
フリーソフトウェア支援団体のFree Software Foundation(FSF)は12月11日(米国時間)、自分たちに属する著作権を侵害したとして米Cisco Systemsを提訴したことを明らかにした。Ciscoは無線ルーターブランド「Linksys」で、GNU General Public License(GPL)などのライセンスを遵守していないと主張している。
AGPLは将来のクラウドコンピューティングにおけるFOSSに必須——Funambol CEOの見解
「ソフトウェアの将来はクラウドコンピューティングにある」と、モバイルサービスを提供する企業FunambolのCEOを務めるFabrizio Capobianco氏は述べる。そしてFOSS(フリー/オープンソースソフトウェア)がその新しい市場で生き残ろうとするならば、コミュニティは、特にSaaS(software as a service)向けに設けられたライセンスAGPL(GNU Affero General Public License、Affero一般公衆利用許諾契約書)が広く使用されるよう推進することにより、この状況に対応していくことが必要だと同氏は言う。
欧州フリーソフト団体ら、ライセンス侵害報告・解決のためのガイドを発表
欧州フリーソフトウェア財団(FSFE;Free Software Foundation Europe)は12月8日、フリーソフトウェアライセンスの誤用を報告・解決するためのガイドを発表した。フリーソフトウェアを利用する企業や団体向けのもので、ライセンス侵害を発見した際にどうすればよいのかなどをアドバイスしている。
Obama次期米大統領、政権移行サイトにCreative Commonsを採用
次期米大統領に就任が決定しているBarak Obama氏の政権移行サイト「Change.gov」は12月1日(米国時間)、同WebサイトのコンテンツにCreative Commonsのライセンス「Creative Commons Attribution 3.0 License」を適用することを発表した。Obama氏が目指す「オープン、透明、参加型の政府」に向けた取り組みという。
「openSUSE 11.1」RC1がリリース──EULAを廃止
米Novellが出資するopenSUSE Projectは11月27日(米国時間)、最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 11.1」のリリース候補版となるRC1を公開した。順調に行けば、12月18日に正式版をリリースする前の最後のテストリリースになるという。
フリーソフトウェアとフリードキュメント
FSFが公開している文書の多くはフリーソフトウェアではない、と言うと、驚く向きもあるようだ。しかし、それは事実である。
GFDL 1.3について
GPLv3、LGPLv3、AGPLv3と来て、ようやくGNU Free Documentation License(FDL)の新版、バージョン1.3が公開された。あれ、GFDLv3じゃないの?と思う方も多いでしょう。私もそうでした。
FSF、CC-BY-SAとの互換性を取り込んだFDL最新版をリリース
フリーソフトウェアを支援する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は11月3日(米国時間)、ドキュメント向けライセンスの最新版「GNU Free Documentation License(FDL) v1.3」を発表した。「Creative Commons Attribution-ShareAlike(CC-BY-SA) 3.0」との相互依存性にフォーカスして修正が行われたバージョンとなる。
Ontario LinuxFest 2008
John Van Ostrand氏率いる理想主義者らは先週末、Linuxユーザーやデベロッパをトロントに集結させるという、莫大な資金がかかるボランティア精神あふれるイベントを今年も開催した。トロント国際空港近くのDays Hotelで開催された1日間のイベントOntario Linux Festには、およそ250名の人々が参加した。27のセッションの中には、Sambaで知られるJeremy Allison氏の基調講演や、任天堂WiimoteのXへの統合から、西アフリカの過疎地域においてコンピュータやインターネットを使用可能とすることを目指すグループGeekcorpsの紹介にいたるまで、あらゆる話題に関する数多くの興味深いセッションがあった。
イスラエルのGPL違反訴訟が和解
イスラエルで2年にわたって争われてきたGNU General Public License(GPL)違反を巡る訴訟が法廷外で和解した。その結果、イスラエルにおけるGPLの法的位置づけは曖昧なまま残されることになった。
Android、Apple、そして電話における自由(phreedom)
先週、Googleは初のAndroid搭載携帯電話T-Mobile G1を発表した。AppleのiPhoneと時を移さず比較されたわけだが、iPhone開発者には何とも喧しき一週間であったことを考えると、Androidの思惑が当たったということだろう。
FLAとは何か
FSF Europeが、多国語での「法的統合ツール」の提供を目指すことになったらしい。
SGIがOpenGLのライセンスを変更 「フリーソフトウェア・コミュニティーへの大きな贈り物」
9か月を経て、公然の秘密はついに承認へ――OpenGLコードはSGIが1999年にリリースしたAPIで、以来GNU/Linux上の3Dアクセラレーションを担ってきたが、そのライセンスはFree Software Foundation(FSF)にもOpen Source Initiativeにも認められていなかった。しかし、FSFとSGIの9か月にわたる交渉の結果、2008年9月19日、問題のSGI Free License BとGLX Public Licenseの改訂が発表された。これにより、問題は解消される。FSFは、このコードの寄与をコミュニティーに対する私企業の寄与として最大級のものと位置づけている。