OSSライセンスの利用状況調査結果発表、開発者はGPLを好むが、利用が多いのはApacheライセンス

 オープンソースソフトウェアのサポートを専業とする米OpenLogicは5月16日(米国)、オープンソースライセンスの利用動向に関する調査結果を発表した。プロジェクトが利用するライセンスはGNU General Public License(GPL)が最多だが、ダウンロードが多いのはApache Software Licenseであることがわかった。

調査では OpenLogicが提供するオープンソースプロジェクトのダウンロードサイト「OpenLogic Exchange(OLEX)」のデータと同社の企業顧客200社を基に、スキャンツール「OpenLogic Deep Discovery」を利用してオープンソースライセンスの利用について調べた。OLEXは約35万件のオープンプロジェクトを抱えるという。

 それによると、OLEXで最も使われていたライセンスはGPLで68.9%、2番目はApache Licenseの7.6%だった。3番目はLGPL(6.7%)、4番目はBSD License(5.3%)、5番目はMIT License(4.1%)。GPLが約3分の2を占めた。

 しかし、ソフトウェアのライセンス別総ダウンロード数で比較すると順位は異なり、Apache Licenseが32.7%で最多となった。次いで、LGPL(21%)、GPL(14.4%)、BSD License(3.8%)、MIT License(1.6%)だった。

 Apache Licenseは企業が利用するオープンソースソフトウェアのライセンスという観点でももっとも多く、15.3%を占めた。次いで、MIT License(10.8%)、BSD License(10.5%)となり、GPLは4位で9.5%だった。

 OpenLogicでは、個人開発者がGPLを好むが、企業はGPLを避けてApache Licenseを選ぶ傾向があると指摘している。

米OpenLogic
http://www.openlogic.com/