米MS、特許主張しない約束をC#とCLI標準に適用、Monoはソースコードを2分割へ
米Microsoftは7月6日(米国時間)、オープンソース関連の自社ブログPort 25で、必要な特許クレームを主張しないとする「Microsoft Community Promise」を、C#標準の「ECMA 334」およびCLI(共通言語基盤)標準の「ECMA 335」に適用することを発表した。これを受け、Mono Projectはコードを2分割する計画だ。
オープンソース業界では6月末にRechard M. Stallman氏がC#のフリー実装の危険性を指摘、Microsoftが特許を主張する可能性があるとして、コミュニティに対し、MonoやC#依存を減らそうと呼びかけていた。
MicrosoftのCommunity Promiseは対象とする仕様に対して必要なクレームを主張しないとする約束で、今回これをECMA 334とECMA 335にも適用する。これにより、C#やCLIに自分たちの技術、コード、ソリューションを自由に実装できることになる。「LGPLやGPLなどのオープンソースライセンスモデルを含むすべての開発/実装モデルの下で、対象となる実装を作成、利用、販売、インポート、ディストリビューションする人に対し、必要なクレームを主張しないことを保証する」とMicrosoftは記している。
一方、Mono ProjectではCommunity PromiseでカバーされていないMicrosoft技術も含まれていることから、今後数カ月かけて、Monoのソースコードを、1)Community PromiseでカバーされたECMA標準のみ、2)ASP.NETなどの実装を含む部分、の2つに分割する方針を明らかにしている。
米Microsoft
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Mono Project
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