オープンソースライセンスのCPL、EclipseのEPLに統合へ
Eclipse Foundationのエグゼクティブディレクター、Mike Milinkovich氏は4月16日、オープンソースライセンスCommon Public License(CPL)をEclipse Public License(EPL)に統合することを発表した。CPLライセンスを利用する既存プロジェクトは変更の必要はないが、EPLにマイグレーションできる。
CPLは米IBMが提唱し、Open Source Initiative(OSI)の認定を受けたオープンソースライセンス。EPLはCPLから派生したもので、Eclipse Foundationが管理するOSI認定オープンソースライセンス。
今回、IBMとEclipse Foundationは、オープンソースライセンスの増加という深刻な問題に対応するため、CPLをEPLに吸収することにした。これにあたり、IBMがCPLの管理責任をEclipse Foundationに譲渡し、Eclipse FoundationがEPL 1.0をCPL 1.0の最新版として正式に認めるという移管作業を経たという。この結果、CPLが分類されるOSIのカテゴリも変更となり、「人気があり広く利用されている、あるいは強いコミュニティを持つライセンス」から、「休止中のライセンス」となった。
CPLライセンスの下でコードを公開する既存プロジェクトは、変更の必要はないが、EPLへマイグレーションできる。新規プロジェクトにはEPLを利用することになる。
CPLとEPLはともに、Mozilla Public License(MPL)などと同じグループに分類されるビジネスフレンドリーなライセンス。Milinkovich氏によると、2つのライセンスの大きな違いは特許訴訟の際の特許ライセンスの停止が異なる点で、それ以外はほとんど同じという。
オープンソースライセンスは現在、約65種類あり、その増加は数年前から問題視されている。
Eclispse Foundation
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