オープンソースソフトのライセンス検出・分析ツール「FOSSology 1.2」が公開

 米Hewlett-Packardが支援するFOSSologyプロジェクトは7月8日、オープンソースソフトウェアの分析ツール最新版「FOSSology 1.2」を公開した。著作権/URL/電子メールスキャナが正式に加わり、ライセンススキャナも一新した。

 FOSSologyはHP社内で開発されたオープンソースソフトのライセンス検出ツール。現在、GPL v2の下、オープンソースプロジェクトとして開発が進められている。エージェント、メタデータストレージ・検索用のデータベース(「PostgreSQL」)、レポジトリ、GUIで構成され、分析・レポート作成用のバッチサブシステムなどを提供する。ライセンス検出に加え、MIMEタイプ識別、RPM/Debianパッケージ分析なども可能。

 FOSSology 1.2では新たにライセンス検出エンジン「Nomos License Scanner」を搭載した。性能と精度が改善されているが、現時点ではライセンスのハイライト機能が利用できないという。既存のライセンス検出エンジン「bSAM」は将来的に削除する予定だ。

 また、著作権/URL/電子メールスキャナも導入された。誤検知を招くバグが見つかっているものの、ベータユーザーに人気だったことから最新版にも導入されたという。レポートでは、レポートカテゴリのカスタマイズ、レポート生成の高速化などが強化点となる。

 SourceForgeのダウンロードページでFedora Core 10/11およびRed Hat Enterprise Linux向けの32ビット/64ビット版バイナリ(RPM)が配布されているほか、ソースコードやDebian GNU/LinuxおよびUbuntu向けのパッケージも用意されている。

FOSSology
http://www.fossology.org/

ダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_fossology/releases/