Red Hat、Linuxにリアルタイム機能を追加する新ソフトを発表――金融業界を主なターゲットに2008年初めに出荷予定

 米国Red Hatは12月4日、メッセージング/リアルタイム/グリッド機能を統合したソフトウェア「Red Hat Enterprise MRG(Messaging、Realtime、Grid)」を発表した。同ソフトはLinux OSにリアルタイム処理機能を追加するもので、メッセージングやトランザクションの高速処理ニーズが高い金融サービス業界を中心に提供していく構えだ。

Alfresco、オープンソースのECMスイート新版を発表――Adobe「Flex 2」を新たにサポート

 英国Alfresco Softwareは12月4日、オープンソースのエンタープライズ・コンテンツ管理(ECM)ソフトウェア・スイートの新バージョン「Alfresco 2.9」を発表する見通しだ。同社は先ごろ、Alfrescoと米国の大手ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイト「Facebook」とのサービス連携を発表したばかりだが、今回のバージョンアップでは、Webベース・サービスとして人気の高い「iGoogle」や「MediaWiki」のほか、米国Adobe SystemsのWeb開発フレームワーク「Flex 2」との連携がサポートされた。

Dell、商標を不正利用する“サイバースクワッター”を提訴――1,100件の不正ドメイン名を登録・使用したとして賠償金100万ドルを請求

 米国Dellと子会社の米国Alienwareが、ドメイン名登録業者数社を相手取り、訴訟を起こしていることが明らかになった。Dellは、これら業者がDell所有のドメイン名と酷似したドメイン名を登録し、不正に利用する「サイバースクワッティング」行為を行い、商標を侵害したと訴えている。

Google、700MHz周波数帯への競売参加を正式表明――「無線の世界でもインターネットのような開かれた世界を目指す」

 米国Googleは11月30日、米国連邦通信委員会(FCC)が2008年1月に実施する700MHz無線周波数帯の競争入札に参加する意向を正式に表明した。Googleは、700MHz周波数帯競争入札への参加申請を12月3日に提出する予定だ。なお、今回の申請はGoogle単独で行うという。

ソフトウェア企業“買収攻勢”のねらいはこれだ!――IBMソフトウェア戦略担当ディレクターが語る、M&Aラッシュの背景と真実

 米国IBMにとって、2007年は企業買収に明け暮れた年だった――米国Watchfireを6月に買収したのを皮切りに、7月にはカナダのData-Mirrorを、翌8月には米国Princeton Softechを買収、さらに今月(11月)に入ってからはカナダのCognosの買収を発表して業界に衝撃を与えた。そこで、Computerworld米国版では、こうした一連の企業買収の陣頭指揮を執ったIBMのベンチャー・キャピタル部門ソフトウェア戦略担当ディレクター、デボラ・マジッド(Deborah Magid)氏にインタビューを行い、M&A攻勢のねらいについて聞いた。

セキュリティ強化を最大の“ウリ”にしたVistaの大誤算――Vista担当幹部、「セキュリティ機能の強化は、新OSへの移行理由にならなかった」とコメント

 Windows Vistaが企業向けに発売されてから約1年が経過した。しかし多くの企業は、Vistaの導入に二の足を踏んでいる。米国MicrosoftはVistaの最大の“ウリ”として、セキュリティ機能の強化を訴えてきた。しかし、どうやらこのメッセージが、Vista導入の妨げになってしまったようだ。