企業のWeb 2.0事情――2008年も本格活用は期待薄?

 Web 2.0はいずれ、企業コンピューティングにとって欠かせない技術となるだろう。しかし、それが現実となるのか2008年なのかと言えば、そうではなさそうだ。ブログやRSSフィード、Wikiといったコラボレーション技術を企業が本格的に活用できるようになるまでは、まだ相当の時間がかかることが予想される。

2008年のIT業界注目トピック ベスト10

 来年のことを言うと鬼に笑われそうだが、IDG News Serviceもご多分に漏れず、2008年のIT業界を展望してみよう。ちなみにちょうど1年前、「2007年に勃発するIT業界の重大事件」として、「米国Sunが主役の座に復帰」「8CPUのコンピュータが5,000ドル未満で登場」「SaaS需要が爆発」を挙げている( 関連記事 )。…そこらへんを念頭において、御一読いただきたい。

企業コンピューティング15領域のテクノロジー・トレンド予測[後編]

空飛ぶ自動車、考える機械、部屋を掃除する子供たち──こうしたたぐいのものであっても、今はともかく、現実のものとなる日が来るかもしれない。だが、本稿で提示するのは、このようなあてずっぽうの占いではない。企業コンピューティングの15領域に関して、今日のテクノロジーをベースとして「次に来るテクノロジー」の予測を示す。なかには外れるものもあるだろうが、企業コンピューティングの未来像を考えるうえで、議論を深める一助になればと願っている。

Microsoft、EU命令に従いWindows互換性情報をSambaチームに開示

 米国Microsoftと非営利団体PFIF(Protocol Freedom Information Foundation)は12月20日、これまで非開示だったWindowsサーバの通信プロトコル情報の開示に関する契約を結んだと発表した。この契約は、Microsoftに対する欧州委員会の是正命令に基づくもので、オープンソースのファイル/プリンタ共有ソフト「Samba」の開発者らは今後、開示された内容に基づいて同プロトコルを実装することが可能になる。

企業コンピューティング15領域のテクノロジー・トレンド予測[中編]

空飛ぶ自動車、考える機械、部屋を掃除する子供たち──こうしたたぐいのものであっても、今はともかく、現実のものとなる日が来るかもしれない。だが、本稿で提示するのは、このようなあてずっぽうの占いではない。企業コンピューティングの15領域に関して、今日のテクノロジーをベースとして「次に来るテクノロジー」の予測を示す。なかには外れるものもあるだろうが、企業コンピューティングの未来像を考えるうえで、議論を深める一助になればと願っている。

Google、ユーザーが自分の情報を公開できる「Google Profile」を発表――業界筋は「SNS市場参入の布石」と推測

 米国Googleは先週末、「Google Maps」や「Google Reader」のユーザーが、自分のプロフィールを第三者に公開できる新サービス「Google Profile」をひそかに発表した。この“発表”に気づいた複数のブロガーは、近くGoogleがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)市場に進出する可能性があるのではと推測している。

インテル、グリーンITを支える次世代CPU技術を披露

 インテルは12月17日、同社の最新CPU/プラットフォーム技術を披露する技術セミナー「インテル プラットフォーム技術セミナー 2007」を開催した。基調講演には、米国Intelのコーポレート・テクノロジー統括本部でインテル・フェロー兼マイクロプロセッサー・テクノロジー・ラボ ディレクターを務めるシェーカー・ボーカー(Shekhar Borkar)氏が登壇し、未来のCPU像とグリーンITを実現する次世代技術を説明した。

学校のネットワークに侵入できたら、無線ルータをプレゼント――ITセキュリティ担当者が打ち出した“奇策”に全米のハッカーがこぞって“参加”

 フロリダ州パームビーチ郡学区のITセキュリティ担当者、ボブ・ラロッカ(Bob LaRocca)氏は一風変わったコンテストを開催している。学区内に設置したサーバに侵入できたら、無線ルータをプレゼントするというのだ。

Sun、OpenOffice.orgに対してもサポート・プログラムを提供へ――「サポート付きのOpenOffice」をディストリビューターが提供するモデル

 米国Sun Microsystemsは12月14日、オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」に対する製品サポート・プログラムを提供する計画を明らかにした。同社はOpenOffice.orgをベースとした「StarOffice」(日本での製品名は「StarSuite」)を提供しているが、人気の高いOpenOffice.orgに対しても強くコミットしていく構えだ。

Google、Wikipedia対抗サービス「Knol」の計画を明らかに――各記事に著者名を明記するなどの新機軸を打ち出す

 米国Googleは12月13日、ユーザーが記事を寄稿できるオンライン百科事典的な新サイト「Knol」(unit of knowledgeを表す)を立ち上げる計画を明らかにした。既存のオンライン百科事典「Wikipedia」とは異なり、Knolでは記事に著者名が記載され、著者だけが記事内容の編集に責任を持つ。