日本IBM、セキュリティ・チップを活用した新セキュリティ・インフラを開発

 日本IBMは2008年2月7日、PCの多くに標準実装されているセキュリティ・チップ(TPM)とネットワーク接続した外部の検証サーバを利用した新セキュリティ・インフラストラクチャーを開発したと発表。独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)と共同で実証実験を開始した。SaaSなどのネットワーク経由のサービスを安全に提供できるという。

ソフトウェア企業“買収攻勢”のねらいはこれだ!――IBMソフトウェア戦略担当ディレクターが語る、M&Aラッシュの背景と真実

 米国IBMにとって、2007年は企業買収に明け暮れた年だった――米国Watchfireを6月に買収したのを皮切りに、7月にはカナダのData-Mirrorを、翌8月には米国Princeton Softechを買収、さらに今月(11月)に入ってからはカナダのCognosの買収を発表して業界に衝撃を与えた。そこで、Computerworld米国版では、こうした一連の企業買収の陣頭指揮を執ったIBMのベンチャー・キャピタル部門ソフトウェア戦略担当ディレクター、デボラ・マジッド(Deborah Magid)氏にインタビューを行い、M&A攻勢のねらいについて聞いた。

Cognos買収でささやかれるIBMの方針転換――ISVパートナーとの競争回避という方針に終止符?

 カナダのビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダーであるCognosを50億ドルで買収する計画を、米国IBMが11月12日に発表した(関連記事)。これを受けて、「IBMは、ビジネス・アプリケーションを販売するパートナーとは競争しないとする長年の方針を転換したのではないか」との見方がアナリストの間に広がっている。

IBM、BI大手のCognosを50億ドルで買収――Oracle、SAPに続いてIBMも。止まらぬBI市場の大型再編

 米国IBMは11月12日、カナダのビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェア・ベンダーのCognosを現金総額約50億ドル、1株当たり58ドルで買収することで同意したと発表した。今回の買収により、IBMはBI分野のサービスを拡充し、従来のユーザー基盤をさらに広げていく構えだ。