米IBM:中高年労働者の支援ソフトをオープンソースで開発

 米IBMと英ダンディー大学コンピューティング学部、米マイアミ大学医学部は11月16日(米国時間)、中・高齢者の就労を支援するソフトウェアを共同開発すると発表した。オープンソース方式で行い、21世紀の労働環境の変化に、中高年労働者が適応するための補助ツールの提供を目指す。

 IBMは、先進国では、今後、高齢化の進行と同時に若年労働者の急減が起こると指摘。企業や政府機関などが、加齢による視聴覚や運動機能の衰えをカバーするツールを導入して、技能と経験、知識を備えた中高年の社員や職員を継続して雇用しながら、生産性を高めることが重要になるという。

 IBMと両大学は、こうしたニーズに応えるため、中高年にとってのアクセシビリティを改善するソフトを開発する。オープンソース開発のため、ソースコードを入手して業務に応じた改変を行い、特許権フリーでの配布や公開も可能としている。【高森 郁哉/Infostand】

IBM
http://www.ibm.com/