SOA環境を着実に取り込みつつあるSAPのERPプラットフォーム――SAPユーザーの多くがSOAのメリットを享受

 つい最近まで、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の台頭により、これまでドイツのSAPと米国Oracleの独壇場であったERPアプリケーションの市場は終焉に向かうという見方が支配的だった。実際に、調査会社のAMRリサーチは昨年8月の段階ではそのように予測していた。しかし、ここに来て、SAPユーザーがSOAのメリットを着実に享受しつつあることが明らかになってきた。

SAPジャパン、中堅企業向け目標管理ソリューションをSaaS方式で提供

 SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)とアマノビジネスソリューションズ(生駒進社長)は6月28日、両社の協業を強化し、数百人規模の中堅企業向けに「SAP ERP Human Capital Management(SAP ERP HCM)」を使用した目標管理ソリューションをSaaS(Software as a Service)方式で提供開始すると発表した。

コベルコシステム、SAPジャパンとの協業を強化、短期導入サービスなど推進

 SAPジャパン(ロバート・エンスリン代表取締役)とコベルコシステム(酒井哲夫代表取締役社長)は4月3日、製造業を中心とする中堅企業に向けたERP(基幹業務システム)の新規顧客開拓やサービス体制の拡充などについて、06年に引き続き協業体制を強化・推進していくと発表した。