マイクロソフト、カスタマイズ可能な統合型ビジネス管理ソリューション

 マイクロソフトは6月20日、会計管理、生産管理、人事管理など各種基幹業務を統合したERP製品「Microsoft Dynamics AX 4.0(Dynamics AX)」の日本語版をISV(独立系ソフトウェアベンダー)やSI(システムインテグレーター)などと連携し、同日から販売開始すると発表した。

 Dynamics AXは、顧客のニーズに合わせてカスタマイズ可能な統合型ビジネス管理ソリューション。Officeなどと同じ操作環境で利用でき、連携して動作する。.NETをベースにしたカスタマイズをサポート。従来のEPR製品とは異なり、ユーザー個人の嗜好や業務にERP側が柔軟に対応するため、言語の切り替えや表示項目の変更など、個人レベルでのカスタマイズが可能になった。

 また、ポータルやビジネスインテリジェンスの機能が組み込まれており、ビジネスプロセスやワークフローの自動化、ビジネスデータの効率的な活用や分析が可能。Visual Studio .NET と BizTalk Server 2006に基づく標準のアダプターを使用し、Windows Server 2003やMicrosoft SQL Server 2005のような他のマイクロソフト製品の機能を利用し、財務、カスタマー・リレーションシップ、サプライチェーン・プロセスを統合する。これにより、ビジネス管理ソリューションを使用しながらOfficeで作業ができる。

 このほか、顧客が長く使える拡張性の確保や、40か国で使用される36以上の言語のサポートによるグローバルビジネスへの対応などを図った。発表時点で、大塚商会やNEC、東芝情報システムなど、ERP分野で豊富な実績を持つ16社のパートナー企業が対応を表明。順次各パートナー企業よりDynamics AX対応のソリューションやアプリケーション、サービスが提供される。

 価格はオープン。実勢価格は「アドバンスト マネージメント エディション」のファウンデーション パック(サーバー)が47万7545円、同時使用ユーザーライセンス1名分は47万7545円から。「ビジネス エッセンシャルズ エディション」のファウンデーション パック(サーバー)が27万10円、同時使用ユーザーライセンス1名分が27万10円から。

マイクロソフト=http://www.microsoft.com/japan/

提供:BCN