日立情報、フレームワークスと提携し流通・物流分野に本格参入

 日立情報システムズ(日立情報、原巖取締役社長)は5月11日、フレームワークス(FWX、田中純夫社長)と業務提携し、流通・物流ソリューションの分野を強化すると発表した。

 主な提携分野は「ERP、WMS、SCM、RFIDなどを活用したシステム構築」「データセンター、ネットワーク/セキュリティなどのシステム運用」「東アジア向けグローバル展開」。両社は、大規模企業から中堅・中小規模企業までを対象に、共同で営業とSIを展開していく。

 具体的には、大規模企業には「SAP ERP」を、中堅・中小規模企業には「TENSUITE」または「SAP Business One」を提供し、FWXの物流センター管理システム(WMS)パッケージ「iWMSシリーズ」と連携。海外生産(東アジア)から貿易、国内へのデリバリーまでをトータルにサポートする流通・物流ソリューションの販売を強化する。また中国市場では、06年に出資した上海Covics社を活用し、現地でのSI・サポートを行う。

 流通・物流分野では、中国・韓国など東アジア圏を中心とした広域物流の増加や、電子商取引の拡大、内部統制、ICタグの普及などへの対応のため、物流関連システムの高度化、可視化のニーズが高まっている。また、中堅・中小規模企業ではWMSパッケージのニーズも高まっている。

 日立情報は今後、互いのサービスの補完・相互拡大を図りながらERP事業の拡大を加速させ、2010年度までに累計35億円の売り上げと、流通・物流分野で30%のシェア獲得を目指す。

日立情報システムズ=http://www.hitachijoho.com/
フレームワークス=http://www.frame-wx.com/

提供:BCN