日立とSAPとマイクロソフト、「Duet for Microsoft Office and SAP」で協業

 日立製作所(古川一夫社長)とSAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)、マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)の3社は7月24日、SAPとマイクロソフトが共同開発したフロントエンドソリューション「Duet for Microsoft Office and SAP(Duet)」で協業すると発表した。

 「Duet」は、マイクロソフトの「Office」を使い、SAPが提供するERPなどのアプリケーションへのアクセスをより簡単かつ柔軟にするためのフロントエンドソリューション。SAPとマイクロソフトが共同で開発し、販売・サポートを行っている。

 今回の合意にもとづき、日立は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」をはじめとした同社のハードウェアにより、Duetのシステム環境を構築する技術などの検証を進める。また、SAPとマイクロソフトの協力のもと、各種検証と顧客向けのデモンストレーションなどを行うための施設「Duetコンピテンスセンタ」を07年度第3四半期に開設し、Duetのシステム構築に関するノウハウを蓄積。07年度末までにDuetの導入を支援するソリューションを3社共同で開発し、製品化する予定。

 一方、SAPとマイクロソフトは、今回の協業に関する専任の担当者を置くとともに、Duetに関する技術やリソースを日立に提供することで、検証作業や日立のDuet導入支援ソリューションの開発をサポートし、技術、マーケティングの両面からDuetの本格的な拡販を支援する。

 今後、日立は、従来から提供しているSAPのERP、マイクロソフトのExchangeやOfficeに加え、Duetの導入コンサルテーションから、ハードウェアの提供、システム構築、保守・運用までの全てを含めたワンストップソリューションを提供する準備を進める。また3社では、さまざまな検証と、SAPのERPなどを利用している顧客を中心に、販促活動を積極的に進めていく。

マイクロソフト=http://www.microsoft.com/japan/
日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/
SAPジャパン=http://www.sap.com/japan/
「Duet for Microsoft Office and SAP」=http://www30.sap.com/japan/solutions/duet/index.epx

提供:BCN