米OracleとGoogleがAndroidにおけるJavaの知的所有権について争っている訴訟について、判事を務めるWilliam Alsup氏は5月31日、Java APIは著作権で保護されないとの判断を下した。多額の損害賠償金を求めてOracleが開始した訴訟ではあるが、同社の主張の大半は退けられた格好となる。
Androidにおける知的所有権侵害が認められる――Oracle対GoogleのJava訴訟
「AndroidがJavaの知的所有権を侵害している」という米Oracleの主張を受けて始まったOracle対Googleの係争で、北カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所の陪審員は5月7日(米国時間)、AndroidがJavaの著作権を侵害しているとする一部評決を下した。だがGoogleが主張するフェアユースについては意見が分かれたままとなったようだ。
米Dropboxが自社サービスの脆弱性を利用するコードに対しDMCAによる削除を要請、問題に
オンラインストレージサービス「Dropbox」を提供する米Dropboxが、公開されているオープンソースソフトウェアのソースコードに対しデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の仕組みを利用して削除を求めたことが問題となっている。
EFF、PS3ハッカーを提訴したソニーを批判
PlayStation3のハックツールを公開したハッカー数人がソニーに提訴されたが、これに対しElectronic Frontier Foundation(EFF)は1月19日、見解を発表した。EFFはソニーの行為を「研究者と自社顧客に対する危険なメッセージ」と非難している。
Creative Commons、著作権期限が切れたパブリックドメイン向けの「Public Domain Mark」をローンチ
非営利団体のCreative Commonsは10月11日、著作権のないパブリックドメインの作品を分類する新しいマーク「Public Domain Mark 1.0」をローンチした。既存の「CCO」を補完するものとし、パブリックドメイン下にある作品の識別や検索を容易にすることを目指す。
「BusyBox」のGPL違反訴訟でSFCが勝訴、裁判所が製品の販売停止を命じる
Software Freedom Conservancy(SFC)は8月3日、GPL v2の下で公開されているユーティリティ「BusyBox」の製品への組み込みがライセンスに違反しているとして家電メーカーらを相手取って起こしていた訴訟で、欠席裁判で米Westinghouse Digital Electronicsに勝訴したことを報告した。
今年の「Document Freedom Day」 は3月31日
オープンな標準に基づいたドキュメントフォーマットを推進する団体、Document Freedom Day(DFD)は3月2日、今年のDocument Freedom Dayを3月31日とすることを発表した。フリーなドキュメントフォーマット、オープン標準の重要性をアピールするイベントの開催を呼びかけている。
BusyBoxの初期開発者であるBruce Perens氏、SFLCによるBusyBoxのGPL違反訴訟に不満を示す
Debianプロジェクトの設立などオープンソースへの貢献で知られる開発者、Bruce Perens氏は12月15日、Software Freedom Law Center(SFLC)が「BusyBox」の利用について家電メーカーを相手取って起こしたGPL違反訴訟にコメントした。初期のBusyBox開発者というPerens氏は、SFLCやBusyBoxから訴訟についての情報を得ていなかったという。
アーティストのビジネスモデル
このところ、私的録音録画制度の見直しを巡るあれやこれやに少々足を突っ込んでいる。なかなかややこしい話なので中身についてはあまり触れないが、この問題に限らず結局著作権を巡る諸問題の本質にあるのは、どうすれば今後才能あるアーティストがアーティストとして食っていけるか、ということである。
FSF、米Amazon「Kindle」でDRM利用停止を求める請願運動をスタート
フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundation(FSF)は8月3日(米国時間)、米Amazonに対し、同社電子ブック「Kindle」でDRM利用を止めるよう請願する運動を開始した。スタンフォード大学の法学教授、Lawrence Lessig氏も署名している。
FSF、米Amazonに対し「Kindle」でのDRMフリーとフリーソフトウェア化を呼びかけ
フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は7月23日(米国時間)、米AmazonのCEO、Jeff Bezos氏に対し、電子ブックリーダー「Kindle」のソフトウェアを公開し、DRM利用を停止するよう呼びかけた。
Debian開発者、R.Stallman氏の「Mono危険視発言」に対し回答
「MonoやC#への依存を減らそう」というRichard M. Stallman氏の呼びかけに対し、Debian陣営が「誤解がある」とする公開書簡を発行した。「Debianの“デフォルトインスタレーション”にMonoは含まれていない」と主張している。
FSF、RIAAファイル共有訴訟で「フリーソフトウェア運動に反する」とRIAAを非難
全米レコード協会(RIAA)による個人ユーザーを相手取った訴訟で、フリーソフトウェアを推進する非営利団体、Free Software Foundation(FSF)が、個人ユーザーを弁護する意見書を提出した。FSFでは、「RIAAの行為はフリーソフトウェア運動にとって有害」とその理由を説明している。
フリーソフトウェアから見たACTAへの懸念
最近FSFが力を入れているのが、ACTAへの反対運動である。
欧州フリーソフト団体ら、ライセンス侵害報告・解決のためのガイドを発表
欧州フリーソフトウェア財団(FSFE;Free Software Foundation Europe)は12月8日、フリーソフトウェアライセンスの誤用を報告・解決するためのガイドを発表した。フリーソフトウェアを利用する企業や団体向けのもので、ライセンス侵害を発見した際にどうすればよいのかなどをアドバイスしている。
Obama次期米大統領、政権移行サイトにCreative Commonsを採用
次期米大統領に就任が決定しているBarak Obama氏の政権移行サイト「Change.gov」は12月1日(米国時間)、同WebサイトのコンテンツにCreative Commonsのライセンス「Creative Commons Attribution 3.0 License」を適用することを発表した。Obama氏が目指す「オープン、透明、参加型の政府」に向けた取り組みという。
EFF、オープンソース「iPodHash」プロジェクト閉鎖を要求した米Appleを非難
非営利団体のElectronic Frontier Foundation(EFF)は11月25日(米国時間)、オープンソースの「iPodHash」プロジェクトを閉鎖するよう求めた米Appleの行為を非難する文書を発表した。Appleによるデジタルミレニアム著作権法(DMCA)侵害の主張は適切ではないという。
フリーソフトウェアとフリードキュメント
FSFが公開している文書の多くはフリーソフトウェアではない、と言うと、驚く向きもあるようだ。しかし、それは事実である。
記録するということ
「:-)」を横から見て「人間の笑顔」、あるいは意味的に「(笑)」と読ませるのを、英語圏ではオリジナルの(タイポグラフィカル)スマイリー(Typographical Smiley)と呼ぶ。現在では膨大な種類に達した、いわゆる「顔文字」(emoticon)の元祖である。顔文字というと今では当たり前の存在で、それゆえその重要性が語られることもあまりないが、トーンや大きさで感情を表現できる声を使わずとも、文字だけで様々な感情やニュアンスを明示的に表現することが出来るようになったという点では、これは人類のコミュニケーションにおける革命なのである。まあ、そんなに大げさなものじゃあないですかね :-)
FSF、CC-BY-SAとの互換性を取り込んだFDL最新版をリリース
フリーソフトウェアを支援する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は11月3日(米国時間)、ドキュメント向けライセンスの最新版「GNU Free Documentation License(FDL) v1.3」を発表した。「Creative Commons Attribution-ShareAlike(CC-BY-SA) 3.0」との相互依存性にフォーカスして修正が行われたバージョンとなる。