FSF、米Amazon「Kindle」でDRM利用停止を求める請願運動をスタート
フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundation(FSF)は8月3日(米国時間)、米Amazonに対し、同社電子ブック「Kindle」でDRM利用を止めるよう請願する運動を開始した。スタンフォード大学の法学教授、Lawrence Lessig氏も署名している。
Amazonは7月、George Orwell氏の著作「1984」「Animal Farm(邦題:動物農場)」などをKindleデバイスから削除、同社CEOのJeff Bezos氏はこれについてユーザーに謝罪した。FSFの今回の運動はこれを受けてのもので、FSFは7月末にも、このようなことを可能にするDRMの利用を停止すること、Kindleのソフトウェアを公開することを呼びかけていた。
「監視や干渉なしに自由に読むことができる、これは自由な社会の基本である」とFSFは述べ、KindleでのDRM技術の利用はユーザーの利用に制限を与えるものだと批判している。
請願運動はFSFのキャンペーン部門Defective By Desingで展開する。Lessig氏など学術界、作家、図書館専門家、ジャーナリストらが署名している。
Amazonのコンテンツ削除を巡っては、米国でユーザーからの訴訟も起きている。
Free Software Foundation
http://www.fsf.org/
Defective By Desingのキャンペーンサイト
http://www.defectivebydesign.org/amazon1984