BusyBoxの初期開発者であるBruce Perens氏、SFLCによるBusyBoxのGPL違反訴訟に不満を示す

 Debianプロジェクトの設立などオープンソースへの貢献で知られる開発者、Bruce Perens氏は12月15日、Software Freedom Law Center(SFLC)が「BusyBox」の利用について家電メーカーを相手取って起こしたGPL違反訴訟にコメントした。初期のBusyBox開発者というPerens氏は、SFLCやBusyBoxから訴訟についての情報を得ていなかったという。

 SFLCは12月14日、違法にBusyBoxを自社製品に組み込んだとして、韓国Samsung Electronics、米BestBuyなど14社を提訴していた。BusyBoxはユーティリティツールで、GPL v2で公開されている。この訴訟で、SFLCはBusyBoxプロジェクトのErik Andersen氏を代表している。

 Perens氏は自身のブログで、自身は初期のBusyBox開発者であり、著作権を有しているにもかかわらず、今回の訴訟は自分の合意なしに進められた、と主張している。SFLCとBusyBoxは過去にも同様の訴訟を起こしているが、このときはAndersen氏とRobert Landley氏を代表しており、やはりPerens氏に事前に接触することなく進められたという。

 Perens氏はまた、Andersen氏とAndersen氏が勤務する企業、それにLandley氏はPerens氏らほかのBusyBox開発者の著作権表示を削除し、ライセンス表示を変更していると主張、自分たちの権利を侵害していると不満を記している。

Bruce Perens氏のホームページ
http://perens.com

BusyBox
http://www.busybox.net/

Software Freedom Law Center
http://www.softwarefreedom.org/