Creative Commons、著作権期限が切れたパブリックドメイン向けの「Public Domain Mark」をローンチ

 非営利団体のCreative Commonsは10月11日、著作権のないパブリックドメインの作品を分類する新しいマーク「Public Domain Mark 1.0」をローンチした。既存の「CCO」を補完するものとし、パブリックドメイン下にある作品の識別や検索を容易にすることを目指す。

 Public Domain Markは、パブリックドメイン(著作権の保護期間が切れたものや著作権が発生していない作品を指す)に該当する作品が利用できるマーク。Creative Commonsでは現在、著作権のある作品に対して、「表示」「非営利」「継承」「改変禁止」を単独または組み合わせて著作権を主張できるが、Public Domain Markは著作権フリーのものを対象とする。

 著作権フリーのマークとして、Creative Commonsは2009年、著作権保護期間中に権利を放棄してパブリックドメインにするツールとしてCC0を開始している。Public Domain MarkはCC0を補完するものと位置づけている。

 すでに欧州連合(EU)のデジタル図書館プロジェクト「Europeana」がPublic Domain Markの利用を決定している。Europeanaでは、2011年中ごろまでに100万単位の作品をPublic Domain Markを付けて公開する予定だ。

Creative Commons
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