「BusyBox」のGPL違反訴訟でSFCが勝訴、裁判所が製品の販売停止を命じる
Software Freedom Conservancy(SFC)は8月3日、GPL v2の下で公開されているユーティリティ「BusyBox」の製品への組み込みがライセンスに違反しているとして家電メーカーらを相手取って起こしていた訴訟で、欠席裁判で米Westinghouse Digital Electronicsに勝訴したことを報告した。
この訴訟は、自社製品へのBusyBoxの組み込みがGPLライセンスに違反しているとして2009年12月、Software Freedom Law Center(SFLC)がSFCの代理となり、韓Samsung Electronicsや米Best Buyら14社を相手取って起こしていたもの。SFCは、オープンソースプロジェクトによる法的保護や体制維持を支援する目的でSFLCが発足させた組織。
SFCが公開した7月27日付けの米ニューヨーク南地区地方裁判所の判決によると、Westinghouseは法廷とSFCによる証拠開示要求に応じなかったため欠席判決となり、法廷はBusyBoxを搭載した製品の販売を禁じるとする判決を下した。同時に、9万ドルの損害賠償金および訴訟費用(約4万7000ドル)の支払いも命じている。
SFCによると、米国の司法がGPL違反を理由に該当製品の販売/配布を禁じたのは初めてという。
Software Freedom Conservancy
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