日本HP、仮想化の導入効果測定と推奨構成提案を行うサービス

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は2月15日、仮想化ソフト「VMware」の導入効果を診断し、推奨構成の提案を行う「HP Care Pack VMware キャパシティプランナー・アセスメント・サービス」を開始した。料金は、対象サーバー50台でデータ収集期間が30日の場合、税別で100万円から。

値下げ圧力に直面するVMwareの仮想化製品

 2006年には、多くの企業のIT部門が仮想化の効果に着目し、サーバ統合を急ピッチで進めたことを追い風に、仮想化最大手のVMwareのソフトウェアが市場で躍進した。しかし、2007年に入り、仮想化によってサーバとストレージの無秩序な増加を抑制し、データセンターの電力コストを低減することを目指すCIOが増える中で、VMwareの製品は値下げ圧力にさらされるようになってきた。

CrossOver Linux 6.0でWindowsアプリケーションを実行する

今月、CodeWeaversは同社Windows互換環境の主力製品のバージョン6.0を発表した。今回からCrossOver Linuxという名になったこの最新バージョンは、初めてゲームに正式対応している。対応アプリケーションの増加とゲーム領域への進出により、CrossOver Linux 6は、職場や学校のWindowsアプリケーションに戸惑うLinuxユーザにとって素晴しい選択肢の1つとなった。

CodeWeaversのCEOへのインタビュー:CrossOver Linuxの舞台裏

CodeWeaversからリリースされているCrossOver Linux 6は、Windows用のメジャーなアプリケーションおよびゲームをLinux上で動作させるためのプログラムである。今回のインタビューではCodeWeaversのCEOを務めるJeremy White氏に対し、フリーで利用可能なWineプロジェクトに対する同社の貢献形態および、ゲーム分野への新規参入に至った経緯を質問してみた。

UML開発者Jeff Dike氏、仮想化技術の今後を語る

現在オーストラリアのシドニーで Linux.conf.auが開催中だ。 このLinux.conf.auの素晴らしい点の一つは、 オープンソースコミュニティのそうそうたる面々が一堂に会するということだ。 そしてその例にもれずUser-Mode Linuxの作者でありメンテナーであるJeff Dike氏も、 UML とKVM(Kernel-based Virtual Machine)についての講演を行なうため 今週Linux.conf.auに参加していた。 私は月曜の講演の合間の休憩時間にDike氏と同席し、 UMLの近い将来についてや他の仮想化技術について 彼の考えを聞くことができた。

Innotekが仮想化ソフトウェアをオープンソース化

本日(1/15)、独Innotekが自社のVirtualBoxをオープンソース化したことで、仮想化ソフトウェアの市場はますますFLOSS(Free/Libre and Open Source Software)優勢へと傾いた。オープンソース版として登場したVirtualBox Open Source Edition(OSE)は、32ビット版WindowsおよびLinuxホスト上で動作し、数々のゲスト・オペレーティングシステムをサポートしている。

OpenVZの実行ガイド

Linux向け仮想化ソフトウェアの数ある選択肢の1つに、SWsoftが提供するVirtuozzoのフリーソフトウェア・コンポーネントOpenVZがある。OpenVZとVirtuozzoはOSレベルの仮想化ソリューションであり、サーバを複数の仮想プライベートサーバ(VPS)に分割することができる。OpenVZのマニュアルを最初から読むのは大変だろうから、ここではDebian Etchシステム上でOpenVZを使い始める簡単な方法を紹介しよう。

User Mode Linuxを使ってLinux内部でLinuxを実行する

User Mode Linux(UML)を使えば、ホスト側LinuxカーネルのユーザモードプロセスとしてLinuxカーネルを実行することが可能であり、1台の物理的ハードウェア上で複数の独立した仮想マシンを容易に実行できる。本稿ではこのUMLに注目し、1台のハードウェアで複数のLinuxを楽しむ方法やカーネルを簡単にデバッグできる方法を紹介する。

VMware PlayerとWorkstationを用いた仮想化テクノロジの導入

近年多くの企業が、仮想化テクノロジを用いた物理的ハードウェアの集約的運用をするようになっている。ただしこうした仮想化テクノロジや関連ツールは、何億ドルも稼いでいる巨大企業でなければ導入できないという訳ではない。個人ユーザで利用可能な仮想化テクノロジ製品としては、無料で提供されているVMware Playerや非常に低価格で利用可能なVMware Workstationという選択肢があり、これらを利用すれば、手元にある安価な市販型マルチコア系ハードウェアの処理能力を最大限に活用することができるのだ。

着実な進歩の道を選択したLinuxカーネル用の仮想化テクノロジ

仮想化テクノロジとは、システムを“仮想化”することによって単一ホストにおける複数システムの同時使用を可能とする技術のことであり、こうした概念自体は固体素子を用いたコンピューティングテクノロジと匹敵するくらい古くから存在している。そして近年、こうした仮想化テクノロジのブームが再燃しつつあり、例えばLinux系の大規模な仮想化プロジェクトでも10を超える団体がそうした活動を進めているところだ。ただしこのテクノロジを実現するには、カーネル、パッチ、ソフトウェアに特殊なカスタマイズを施す必要があるため、現状のLinuxカーネルについては初歩的なOSレベルの仮想化テクノロジが実装されている段階である。

スペシャルレポート:Linuxにおける仮想化テクノロジの展望

2007年度において台風の目となりそうなトピックを挙げるとすれば、やはりそれは仮想化テクノロジとなるだろう。仮想化テクノロジとは、リソースやオペレーティングシステムを“仮想化”することにより、物理的な単一環境上でこれらリソースの複数使用を可能とする技術のことである。そこで私たちは2007年の劈頭を飾るスペシャルレポートとして、このトピックを選択することにした。今回取り上げるのはデスクトップおよびサーバを対象とした仮想化ソリューションであるが、一口に仮想化と言っても、OSレベルで行う仮想化もあれば、いわゆる完全仮想化もあるので、シリーズ全体として、これらのすべてを網羅した包括的なレビューとする予定である。