仮想化で既存システムの延命を図れ!社内で培ったVMware仮想インフラ構築のノウハウをサービスとして提供──NTTデータの仮想化戦略

NTTデータとVMwareは今年7月、仮想化ソフトウェア「VMware」製品のディストリビュータ契約およびコンサルティング・パートナー契約を締結し、同契約の下、NTTデータはVMware製品の販売から導入、保守/運用までをサポートする包括的なサービスを提供開始した。その背景には、NTTデータ社内におけるVMware導入によるノウハウの蓄積があった。本稿では、NTTデータの齋藤洋氏と田代健大郎氏に、VMware仮想インフラの構築によってもたらされるメリットやその有効な活用法などについて聞いた。

急成長する仮想化ソフト市場、2009年には20億ドル規模に

 米IDCが先ごろ発表した2つの調査リポートによると、x86サーバ向けの仮想化ソフトウェア市場が急成長していることが明らかになった。同リポートからは、仮想化ソフトウェアの導入プラットフォームとしてLinuxが伸びていることや、仮想化ソフトウェアに対するニーズが高度化しつつあることも見てとれる。

インテル、政府が進める「セキュアVM」開発に仮想化技術を提供

 インテルと筑波大学は10月11日、国のセキュリティ対策の一環として開発が進む次世代高セキュリティ環境を実現するための「セキュアVM」の開発で協力すると発表した。インテルは、セキュアVMの開発を取りまとめている筑波大学に対して、「バーチャライゼーション・テクノロジー」(VT)や「トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー」(開発コード名:LaGrande)など、同社の仮想化技術を提供する。

住商情報システム、「Collage」で仮想サーバ管理を容易にする拡張モジュール

 住商情報システム(SCS、本社:東京都中央区)は2006年10月3日、米Cassatt製の自律運用ミドルウェア「Collage」(コラージュ)を拡張するオプション製品「Collage XVM(Cross Virtualization Manager)」の出荷を開始した。仮想サーバ環境での監視、パフォーマンス解析、プロビジョニングなどの管理が容易にできるという。

データセンターを中心に普及が本格化するサーバ仮想化技術

 Computerworld 米国版が9月11〜13日にアリゾナ州で開催した「Infrastructure Management World」コンファレンスでは、ITマネジャーやアナリストの多くが、企業のデータセンターなどで、管理コストとハードウェアのコストを節減するために、サーバ仮想化技術を本格的に導入されるようになってきていると指摘した。