Linuxカーネル 2.6.34リリース、新ファイルシステム対応や電源管理機構の強化など改善点多数

 Linus Torvalds氏は5月16日、Linuxカーネル 2.6.34のリリースを発表した。2月末の2.6.33公開以来、約3か月ぶりのリリースとなる。「特に興味深いものはない」とTorvalds氏は記しているが、新たに2種類のファイルシステムに対応するなど、多数の機能強化が図られている。

ストレージやネットワーク、アプリケーションなどを異なる仮想マシン上で実行することで堅牢製を高めた「Qubes OS」公開

 ポーランドInvisible Things Labは4月7日、「仮想化技術を利用した強固なセキュリティ」をうたうデスクトップ向けOS「Qubes OS」アルファ版を公開した。Xenハイパーバイザ上で複数のOS環境を同時稼働させ、ストレージやネットワーク、アプリケーションなどを異なる仮想マシン上で実行させることでセキュリティを強化する。年内の正式版公開を目指している。

レッドハット、Red Hat Enterprise Linux 5.5を提供開始

 レッドハットは3月31日、企業向けのLinuxベースOS最新版「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.5」を提供開始すると発表した。比較的小規模な機能強化やセキュリティ修正、バグフィックスなどが行われたマイナーアップデートとなる。仮想化やクラウド・コンピューティング関連機能を強化、Windowsとの相互運用性も向上されている。

リモートデバッガ/プロファイラを利用したデバッグ&性能解析

 ネットブックやMIDといったリソースの少ないマシンで動作するアプリケーションをデバッグする場合、実行環境とは異なるマシンでアプリケーションの動作状況をモニタリングするリモートデバッグが有用だ。本記事ではGDBや「インテル アプリケーション・デバッガー」でリモートデバッグを行う基本的な手順を紹介するとともに、「インテル VTune パフォーマンス・アナライザー」を用いたパフォーマンス解析についても紹介する。

Moblinアプリケーションのクロスコンパイルとインテル コンパイラーによるパフォーマンス改善

 Moblinアプリケーションはクロスコンパイル環境での開発が推奨されており、通常のLinux向けアプリケーションとは若干開発手順が異なる。本記事ではIDEを使った基本的な開発手順や、インテル コンパイラーを利用してMoblinアプリケーションをコンパイルするための設定方法を解説する。また、インテル コンパイラーとGCCの性能比較結果についても紹介する。

The Linux Foundation、モバイル向けLinuxベースOS「MeeGo」のセミナーを4月21日開催

 The Linux Foundation(LF)は、モバイル機器に最適化したLinuxベースOS「MeeGo(ミーゴ)」の普及を目指すセミナー「MeeGo Seminar Spring 2010」を2010年4月21日開催する。MeeGoは、インテルの「Moblin」とノキアの「Maemo」を統合したモバイル向けプラットフォームで、LFが「MeeGoプロジェクト」として運営する。

Androidを組み込み向けに拡張したOS「Embedded Master」一般公開

 Open Embedded Software Foundation(OESF)は2010年3月10日、Androidを拡張した組み込みシステム向けOS「Embedded Master」を一般公開した。Androidのフレームワークを継承し、APIの互換性を保ちながら組み込みシステムに必要な各種の機能を搭載した。ソースコードは、プロジェクト共有・公開サイト「GitHub」からダウンロードできる。