xorg-server 1.8.0が登場、udevによる入力デバイスの自動設定がデフォルトに

 X.Org Foundationの開発者は4月2日、X Window Systemのオープンソース実装である「X.org X server(xorg-server) 1.8.0」をリリースした。X11 Licenseの下、freedesktop.orgのgitリポジトリなどから入手できる。

 主要開発者のKeith Packard氏によると、正式版はRC2に近い内容で、XQuartzとCygwin/Xで変更が加えられているほか、いくつかのクリーンナップが行われている。またRC3からの変更点としては、デフォルトのインプットデバイス検出がHAL(Hardware Abstraction Layer)経由ではなく、可能な限りudevを利用してLinuxで直接実現するようになったことが挙げられている。xorg.conf.dディレクトリもサポートされている。

 xorg-server 1.8.0ではDRI(Direct Rendering Interface/Infrastructure) 2.2をサポートしたが、XKB2(X Keyboard Extension 2)の対応は先送りとなった。XKB2は当初、バージョン1.7系で対応が提案されていた。

X.Org Foundation
http://www.x.org/

xorg-server 1.8.0のリリース告知
http://lists.freedesktop.org/archives/xorg/2010-April/049784.html

xorg/xserver gitリポジトリ
http://cgit.freedesktop.org/xorg/xserver/