最新テーマを取り入れた「Ubuntu 10.04 LTS」ベータ1が登場
英Canonicalは3月19日、次期Linuxディストリビューション「Ubuntu 10.04 LTS」(開発コード「Lucid Lynx」)のベータ1を公開した。最新のテーマ「Light」を搭載、ロゴも一新した。
Ubuntu 10.04は、2008年4月にリリースされた「Ubuntu 8.04」(Hardy Heron)以来の長期サポート版となる。Linuxカーネル2.6.43.9を採用、Desktop、Server、Netbookの3エディション、それに「Kubuntu」などの派生版もリリースされている。
最大の特徴は、今月打ち出した最新テーマのLightの導入。これまでの茶系から紫をベースとし、ロゴもオレンジを用いたデザインに変更されている。起動時間を短縮し、ライブCDから起動/インストールの2つから選択できるインストーラ画面も取り入れた。
ソーシャル機能対応を強化、Twitter、Facebook、identi.caなどのソーシャルアプリを統合した。最新のGNOMEデスクトップ環境、「X.org 7.5」「OpenOffice.org 3.2」、米Yahoo!との提携によりデフォルトの検索エンジンがYahoo!に変更された「Firefox 3.6」、「Active Directory」サポートを提供する「Likewise Open 5.4」なども含まれる。
オンラインストレージサービス「Ubuntu One」では、音楽ストア「Ubuntu One Music Store」も導入される。同音楽ストアは22日にパブリックベータとなっている。
Serverでは、プライベートクラウド構築機能の「Ubuntu Enterprise Cloud」が強化・改善された。前バージョンと同様、「Amazon EC2」に対応、プライベートとパブリックの両方のクラウドに対応した。
バージョン10.04の正式版は4月29日に公開の予定。その間、ベータ2、リリース候補版をリリースする計画だ。
英Canonical
http://www.canonical.com/
「Ubuntu 10.04 LTS」ベータ1の]ダウンロード
http://www.ubuntu.com/testing/lucid/beta1#Download