米Google、多くの新機能が追加され高速化も行われたAndroid 2.2をリリース
米Googleは5月20日(米国時間)、オープンソースのモバイル向けOS環境「Android 2.2」を発表した。開発者向けに「Android 2.2 SDK」および「Android NDK, Revision 4」も公開されている。
Android 2.2はGoogleが2008年9月に初の正式版を公開以来、7回目のリリースとなる。Android搭載機は拡大を続けており、米Gartnerが19日に発表した調査報告書によるとシェアは9.6%で、「Windows Mobile」を追い抜いて4位となっている。
最新版では、JITコンパイラ「Dalvik」を搭載、アプリケーションの実行速度が2〜5倍高速化された。JavaScriptエンジン「V8」によりブラウザの性能も改善したという。また、Flash 10.1やAIRといったテクノロジもサポートする。
新機能としては無線LANホットスポットとして利用できる「ポータブルWiFiホットスポット」機能や、USB経由のテザリング(WindowsまたはLinux端末が対象)が導入されている。
そのほかAPIも拡充され、アプリケーションをSDカードなど外部媒体にインストール可能となった。外部との連携機能も強化され、「Android Cloud to Device Messaging」を利用してアラートや双方向プッシュなどを提供できるほか、アプリケーションもデータバックアップとリストアの対象となった。アプリケーションストア「Android Market」では「Android Application Error Reports」を導入、開発者は自分のアプリケーションに関するユーザーのエラーレポートにアクセスできる。
エンタープライズ向けではアカウントの自動探索やカレンダー同期といったMicrosoft Exchangeサポート機能の強化、リモートワイプやパスワード管理といったセキュリティ機能をコントロールできるAPIの提供などが行われている。
米Google
http://www.google.com/
Android SDK、NDKダウンロード
http://developer.android.com/sdk/ndk/index.html