RHEL 5.5互換のLinuxディストリビューション、CentOS 5.5リリース

 CentOS開発者は5月14日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューション「CentOS 5.5」をリリースしたことを発表した。対応アーキテクチャはi386およびx86_64で、RHEL 5.5をベースとしている。

 CentOS 5.5は、2010年3月末にリリースされたRHEL 5.5をベースとしたLinuxディストリビューション。Red Hat Enterprise Linuxの公開されているソースコードをベースに、ロゴや商標、商用パッケージなどを含まないよう修正が加えられている。

 最新版より、バイナリパッケージの増加のためx86_64のDVDが2枚となった。開発チームによると、ほとんどのユーザーに必要な機能を#1に収録し、#2はOpenOffice.orgの一部言語パッケージを収めたという。OpenOffice.orgも主要言語パッケージは#1に入っているとのことだ。

 機能面では、「freeradius2」「gsl」「postgresql84」「samba3x」「python-dmidecode」「gpxe」(x86_64のみ)などのパッケージが新たに導入された。「libpfm」「pfmon」が削除され、「yum」など数多くのパッケージがアップグレードされている。

 CentOS 5.5は公式Webサイトおよび世界各国のミラーサイトより入手できる。また、CentOS 5.0〜5.4のユーザーはyum updateにより最新版に更新できる。

CentOS.org
http://www.centos.org/