GNU Project Debugger(GDB)開発チームは10月24日、最新のメジャーリリースとなる「GDB 10.1」公開を発表した。マルチターゲットデバッグの実験導入などが加わっている。
Software Freedom Conservancy、GPL準拠を要求する新プログラム
フリー/オープンソース(FLOSS)プロジェクトを支援する非営利団体Software Freedom Conservancyは10月1日、コピーレフトへの準拠を強める新しいイニシアティブを発表した。Linuxを含むデバイスにGPLの準拠を求めるもので、訴訟を含め3つの方針を打ち出している。
「Emacs 27.1」が公開、Portable Dumperを採用
テキストエディタGNU Emacs開発チームは8月11日、最新安定版となる「GNU Emacs 27.1」公開を発表した。HarfBuzzのサポート、Portable Dumperの使用などの特徴を備える。
FSF、Stallman氏の後任にGeoffrey Knauth氏を任命
フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundationは8月5日(米国時間)、プレジデントとしてGeoffrey Knauth氏が選出されたことを発表した。創始者のRichard M. Stallman氏の辞任以来、11ヶ月空いていたポストが埋まった格好だ。
Unicode 13をサポートした「glibc 2.32」が公開
GNU C Libraryプロジェクトは8月6日、最新安定版となる「GNU C Library(glibc) 2.32」を公開した。
「GNU nano 5.0」が登場
GNU nanoテキストエディタ開発チームは7月29日、最新のメジャーリリースとなる「GNU nano 5.0」(“Among the fields of barley”)を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
10系最初のポイントリリースとなる「GCC 10.2」が公開
The GNU ProjectとGCC(GNU Compiler Collection)開発チームは7月23日、「GCC 10.2」を公開した。10系最初のポイントリリースとなり、100件近くの不具合が修正されている。
Stallman氏、GNU Projectトップを引き続き務めることを表明。プロジェクト内からは反発の声も
フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は10月6日、先にプレジデントの役職を退任したRichard M. Stallman氏について、FSFプレジデント職と兼任してきたGNU Projectのトップという役職についての話し合いを続けていることを発表した。一方で、複数のGNUメンテナーは「GNU Projectを代表できない」として反発している。
GNUが30周年、16年ぶりの「GNU Hurd」新版も登場
GNU Projectは9月27日、誕生から30周年を迎えた。これを記念して、Free Software Foundationはイベントやプログラムを展開しており、16年ぶりの最新版となるGNUのカーネル「GNU Hurd 0.5」や「GNU Mach 1.4」、「GNU MIG 1.4」などのリリースも行われた。
Richard Stallman氏、GNUプロジェクトの25年を振り返る
1983年9月27日、Richard M. Stallman氏は、フリーのオペレーティングシステムを構築するためにGNUプロジェクトを発足すると表明した。それから25年。このほどFree Software Foundationは、25周年を記念して1ヶ月にわたって祝賀行事を行うと発表した。Stallman氏は、この四半世紀を振り返り、フリーソフトウェア運動の成長に慎重な満足を示しつつも、内外の新しい課題への直面による状況の複雑化に懸念を示し、目標の達成には道半ばであると語った。