「GNU nano 5.0」が登場
GNU nanoテキストエディタ開発チームは7月29日、最新のメジャーリリースとなる「GNU nano 5.0」(“Among the fields of barley”)を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
GNU nanoはLinuxなどUNIX系OS向けのテキストエディタで、コマンドラインインターフェイスを使って操作する。2001年よりGNU Projectとして開発が進められているPicoのクローンだが、GPLの下で配布されている点と機能面でも違いがある。GNU nano 5は2019年3月に登場したGNU nano 4.0に続く最新のメジャーリリースとなる。
画面右側にスクロールバー的にバッファ内でビューポートやテキストがあるおおよその箇所を示す–indicatorオプションが加わった。
Alt+Insertで任意の行をアンカーでタグ付けできるようになった。Alt+PageUpおよびAlt+PageDownにより最寄りのアンカーに飛ぶことができる。
メインメニューから直接Execute Commandプロンプトにアクセスできるようになった。Linter、Formatter、Spell Checkerなどの機能にもメインメニューに表示されるようになった。
256色以上をサポートするターミナルで、新たに9色の色名(ピンク、パープル、ミント、オレンジなど)が利用できるようになった。既存の赤、緑など8色については、”light”を接頭語に用いることで明るく表示するようになった。これにあわせて”bright”は非推奨となった。
空白で始まる任意の行をパラグラフの始まりとみなすブックスタイルモード(–bookstyle)をサポートした。
このほかにも、多数の細かな機能強化が加わっている。
GNU nano
https://www.nano-editor.org/