10系最初のポイントリリースとなる「GCC 10.2」が公開

 The GNU ProjectとGCC(GNU Compiler Collection)開発チームは7月23日、「GCC 10.2」を公開した。10系最初のポイントリリースとなり、100件近くの不具合が修正されている。

 GCCはGNUコンパイラ集でC、C++、Objective-C、Fortran、Ada、Go、D向けのフロントエンド及びこれらの言語に向けライブラリ。

 GCC 10.2は5月に公開された10系の最新安定版で最初のポイントリリースとなる。合計で100件近くのバグを修正した。

 LinuxカーネルのAES暗号での20%性能が劣化する不具合を修正した。このほかにも、x86ターゲットの性能の改善、ループ性能、ARCompactサポートのマージによる性能劣化に対するツリー最適化、x86-64オプティマイザのサイズ最適化など、バージョン8にさかのぼる不具合が修正された。

 この他、内部コンパイラエラー(ICE)などでも多数の強化が加わっている。

GCC
https://gcc.gnu.org/