欧州連合(EU)は9月6日、オープンソースの報告書を発表した。オープンソースソフトウェアとオープンソースハードウェアが欧州経済に与える影響を調べたもので、2018年は10億ユーロの投資に対し、650億〜950億ユーロの経済効果が得られたとしている。
プログラミング言語Scalaの開発チーム、EUより230万ユーロの研究開発費を獲得
プログラミング言語「Scala」の開発チームが、欧州連合(EU)より5年間で230万ユーロ(約2億5000万円)の研究資金を受けることを明らかにした。Scalaの開発を進めているスイス連邦工科大学(EPFL)では、今後チームを倍増して研究を進めていく。
オープンソースへの移行を進めるフランス憲兵
フランス国家憲兵隊ではポリシーとしてオープン標準の採用を規定し、オープンソースソフトウェアへのマイグレーションを段階的に進めている。これまで、「OpenOffice.org」への移行などにより、合計5000万ユーロのコスト節約を実現したという。同組織では、2015年までに全デスクトップPCを「Ubuntu」に移行させる計画だ。
グリッド向けインタフェース「g-Eclipse 1.0」リリース
コンピュータグリッド向けフレームワークを開発するg-Eclipse Consortiumは1月21日、「g-Eclipse 1.0」をリリースした。プロジェクトのWebサイトでダウンロードできる。同プロジェクトは欧州連合(EU)イニシアティブとしてスタートしたが、今後はEclipse Foundationに移籍し、他の欧州プロジェクト内で開発を進めていく。
欧州フリーソフト団体ら、ライセンス侵害報告・解決のためのガイドを発表
欧州フリーソフトウェア財団(FSFE;Free Software Foundation Europe)は12月8日、フリーソフトウェアライセンスの誤用を報告・解決するためのガイドを発表した。フリーソフトウェアを利用する企業や団体向けのもので、ライセンス侵害を発見した際にどうすればよいのかなどをアドバイスしている。
欧州FLOSS団体、FLOSSロードマップを発表──2020年にはメインストリームに
フランスを拠点とした欧州ベースのFLOSS推進団体、Open World Forumは12月3日(フランス時間)、FLOSSの今後の動向を予測した調査書「2020 FLOSS Roadmap」を発表した。FLOSSは2012年にはソフトウェア・ITサービス市場の30%を占める規模に成長し、12年後の2020年にはメインストリーム技術になるという。