Firefox 4がついに登場、速度やUIの改善を含む多数の新機能を搭載
非営利団体Mozillaは3月22日、Webブラウザ最新版「Firefox 4」を公開した。最新のJavaScriptエンジン「Jaeger Monkey」を搭載し、多数の新機能が盛り込まれている。
Firefox 4は開発に1年以上を費やし、8カ月以上のベータ期間を経てのリリースとなった。レンダリングエンジン「Gecko 2.0」を採用し、性能やユーザーインターフェイス(UI)などが大きく改善されている。
性能面での改善としては、Jaeger Monkeyによる起動やページの読み込みなどの高速化が行われている。各種ベンチマークテストでは前リリース(バージョン3.6)と比較して2倍から6倍高速化しているとのこと。マルチメディア関連の処理にOpenGLやDirect3Dによるハードウェアアクセラレーションが用いられるようになり、高速化が図られている。また、Windows Vista/7ではコンテンツの描画にもDirect2Dによるハードウェアアクセラレーションが利用されるようになった。
UIでは、Google ChromeやOperaのようにアドレスバーの上にタブが表示されるようになった。Twitterなどよく利用するアプリケーションをまとめて左上部に「ピン留め」し、更新があれば通知する「App Tabs」や、ドラッグ&ドロップしてタブをグループ化して管理する「Panorama」といった新機能も追加されている。
アドオンとして提供されていた同期機能「Sync」も統合された。この機能を利用することで、ブックマークや履歴、パスワードなどを複数台のPCやモバイル端末で同期できる。アドオンマネージャも一新され ポップアップではなくブラウザタブとして画面に表示されるようになった。一部のアドオンは再起動なしにアップデートが可能となり、バックグラウンドでの自動アップデートにも対応した。
HTML5サポートも強化され、GoogleのWebM/VP8など複数のHTML5機能をサポートするほか、CSS Transitionsの対応など、CSSやCanvas、SVGといったすでにFirefoxがサポートする機能も強化されている。
対応プラットフォームはWindowsおよびMac OS X、Linuxで、日本語を含む80以上の言語をサポートする。Mozillaのページよりダウンロードできる。
Mozilla
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