Mozillaが組織再編、Mozilla MessagingをMozilla Labsに統合

 Mozilla Foundation会長のMitchell Baker氏は4月4日、子会社Mozilla MessagingをMozilla Labsに統合することをブログで発表した。オンラインでのコミュニケーションやソーシャル活動への取り組みを効率化する。Mozilla Messagingで開発されているThunderbirdについては新体制下でも変更はなく、ユーザーへの影響もないという。

 この組織再編はTwitterやソーシャルネットワークサービスなど、Web上における新たなコミュニケーションサービスのトレンドに対応するもの。Mozillaは2008年に子会社のMozilla Messagingを設立、電子メールクライアントThunderbirdのほか、ソーシャルネットワークサービス連携機能「F1」、クライアント「Raindrop」を実験的プロジェクトとして開発してきた。いっぽうMozilla LabsではMozilla Messagingとは別にID管理やコンタクト管理などといった機能への取り組みが進められている。ともにコミュニケーション/ソーシャル関連の開発を行っている2組織を合体させることで効率の向上を図る狙いだ。

 統合計画によると、Mozilla MessagingがMozilla Labsの下に統合される予定とのこと。Mozilla MessagingでCEOを務めるDavid Ascher氏がMozilla Labs内の新グループを統括し、Thunderbirdプロジェクトを担当する。Thunderbirdの開発やリリースはこれまで通りで、開発者やユーザーに影響はないとしている。統合完了後Mozilla Messagingは解体となり、Marten Mickos氏(元MySQLのCEO)らMozilla Messagingの理事会も解散となる。

Mozilla Foundation
http://www.mozilla.org/