米IBM、HTML5/JavaScriptで実装されたHTML5対応UIオーサリングツール「Maquetta」をオープンソースで公開

 米IBMは4月11日(米国時間)、HTML5対応オーサリングツール「Maquetta」を公開、非営利団体のDojo Foundationにオープンソースプロジェクトとして寄贈したことを発表した。HTML5を用いたデスクトップ/モバイル向けUIを作成できるオーサリングツールとなる。

 Maquettaは、IBMが社内のユーザーエクスペリエンスデザイナー向けに開発したHTML5対応のUIオーサリングツール。MaquettaそのものがHTML5やCSS、JavaScriptで実装されており、HTML5対応Webブラウザで特定のプラグインなどを必要とせずに動作するという。

 機能としては、WYSIWYGな編集が可能なUI作成用のビジュアルページエディタ、ドラッグ&ドロップでのモバイルUIオーサリング、同時に編集が可能なデザインビューおよびソースビュー、フル機能のCSSパーサー/モデラーを用いた高度なCSS編集、Webベースのレビュー/コメント機能などを備えている。

 このほか、UIデザイナー向けのワイヤフレーム作成機能や、ウィジェットライブラリ内にあるウィジェットのビジュアルスタイルをカスタマイズできるテーマエディタ、Eclipseなどの開発環境にUIをエクスポートする機能などもある。

 IBMでは、Maquettaをユーザーエクスペリエンスデザイナー向けのツールと位置付けている。利用するJavaScriptツールキットなどにも依存するが、作成したHTMLページはFirefoxやSafari、Chrome、Internet Explorerといった主要Webブラウザで動作するという。

 Maquettaは現在プレビュー1段階にあり、プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。ライセンスはDojo License。

米IBM
http://www.ibm.com/

Dojo Foundation
http://dojofoundation.org/

Maquetta.org
http://maqetta.org/