「MS Office」形式の添付ファイルお断り――FSFがキャンペーンをスタート

 フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は3月31日(米国時間)、WordやExcelといったプロプライエタリなファイル形式の添付ファイルを拒否するキャンペーンを開始した。電子メールの署名に加える例文なども用意し、フリーなフォーマットの推奨活動への参加を呼びかけている。

 このキャンペーンは、オープン標準に基づくドキュメントフォーマットを推奨するDocument Freedom Dayが3月31日に開催されたことを受けてのもの。Document Freedom DayとOpen Document Format(ODF)の支援を目的としたものとなる。

 ODFはISO標準で、プロプライエタリなファイルフォーマットとは異なりライセンスフリーで提供されている。ODFを利用することで、政府・企業や個人ユーザーは将来にわたりドキュメントに自由にアクセスすることができる。FSFでは、OfficeやWord、「Apple iWork」で作成されたファイルなど、プロプライエタリなドキュメントフォーマットを利用した添付ファイルを拒否し、送り元に問題を説明することで、オープンなファイルフォーマットの存在と重要性への認識を高める狙い。

 FSFでは、専用のキャンペーンサイトを立ち上げ、理由を説明して丁寧に拒否する例文(英語)やODFを広げるバナーなどを提供している。

 キャンペーンサイトで紹介されている非オープンな形式の文書を拒否するメール署名の例は以下のとおり。

Please do not send me Microsoft Office/Apple iWork documents. Send OpenDocument instead! http://fsf.org/campaigns/opendocument/

(訳:Microsoft OfficeやApple iWork文書を送りつけないでください。代わりにOpenDocumentを使いましょう!)

Free Software Foundation
http://www.fsf.org/

キャンペーンサイト
http://www.fsf.org/campaigns/opendocument/reject