Free Software Awards、今年はJohn Gilmore氏とInternet Archiveに決定

 フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundation(FSF)は3月24日(米国時間)、フリーソフトウェアに貢献した人物とプロジェクトに贈る「Free Software Awards」の受賞者を発表した。個人部門はJohn Gilmore氏、プロジェクト部門はInternet Archiveが受賞した。

 Free Software Awardsはフリーソフトウェアの奨励や発展を目的とした年次表彰制度で、今年で第11回目となる。

 個人に贈られる「Award for the Advancement of Free Software」では、Cygnus Solutionsや電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation、EFF)の共同設立者であるJohn Gilmore氏が選ばれた。Cygnus Solutionsはフリーソフトウェアサポートを事業とする企業で、GNUソフトウェアのメンテナンスや「Cygwin」の開発などで知られる。EFFは情報社会のプライバシーや権利などの問題に取り組む非営利団体。

 プロジェクトに贈られる「Award for Projects of Social Benefit」部門の受賞者となったInternet Archiveはデジタルメディアのアーカイブとユニバーサルアクセスを目的とした非営利団体。1996年より収集を開始しており、書籍、映画、音楽に加え、1500億件のWebページもアーカイブに持つ。

 FSFは3月20日、米マサチューセッツ州での「LibrePlanet」イベント中に授賞式を行った。プレゼンターは、FSF創始者のRichard Stallman氏が務めた。

Free Software Foundation(FSF)
http://www.fsf.org/