OASISが「ODF 1.2」承認、表計算における数式フォーマットを定義する「OpenFormula」が追加

 標準化団体のOrganization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)は9月30日付けのメーリングリストで、「ODF 1.2」がOASIS標準として承認されたことを発表した。

 ODFはXMLベースのオフィス文書フォーマット。OpenOffice.org、LibreOfficeなどのオープンソースオフィススイートで実装されているほか、Microsoft Officeでもサポートされている。米IBMの「Lotus Symphony」や、ベンダーによる採用も多い。

 ODF 1.1が承認されたのは2006年10月、1.2は5年ぶりの最新版となった。最大の特徴は、表計算において数式フォーマットを定義する「OpenFormula」の導入。アプリケーションをまたいだ数式の相互運用を図るもので、これまでのバージョン間で生じていたスプレッドシート間の相互運用性の問題を解決するという。

 このほか、Web上でデータをやりとりするためのW3C標準であるResource Description Framework(RDF)メタデータのサポート、デジタル署名にも対応した。仕様は数日以内に公開される。

Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)
http://www.oasis-open.org/