米Microsoft、化学式の挿入・編集が可能になるWordアドイン「Chemistry」を公開
米Microsoftと英ケンブリッジ大は2月1日(米国時間)、「Word」で化学情報の挿入や編集を行えるアドイン「Chemistry Add-In for Word 1.0」を公開した。Microsoftが出資するオープンソース団体The Outercurve Foundationのプロジェクトページよりダウンロードできる。
Chemistry Add-In for WordはChem4Wordプロジェクトとして、Microsoft Researchとケンブリッジ大モレキュラーインフォマティクス・ユニリーバセンターが開発したWordアドイン。Wordドキュメントで化学データの挿入や編集を可能にする。
化学向けに開発したXML「Chemical Markup Language」を利用し、分子式、2次元描写などの化学データをWordに挿入したり、編集や保存ができる。これを利用して、研究者らは化学データの入ったドキュメントの作成や共有が容易になるとしている。
Microsoft Researchらは2010年3月に同アドインのベータ版を公開、以来25万回を上回るダウンロードがあったという。
Microsoft Researchとケンブリッジ大は同日、プロジェクトをOutercurveに移管することも発表している。
Chemistryは「Word 2007」「Word 2010」に対応する。ライセンスはApache License 2.0で、Outercurveのプロジェクトページよりダウンロードできる。
Microsoft Research
http://research.microsoft.com/
英ケンブリッジ大モレキュラーインフォマティクス・ユニリーバセンター
http://www-ucc.ch.cam.ac.uk/
The Outercurve Foundation
http://www.outercurve.org/
Chemistryのプロジェクトページ
http://www.outercurve.org/Galleries/ResearchAccelerators/ChemistryAddinforWord