5月4日は「反DRMの日」——ストールマン氏らが提唱

 フリーソフトウェアを支援するFree Software Foundation(FSF)は2月25日、「5月4日を今年の反DRMの日とする」と発表した。この日は、他のデジタル権利グループや支援者とともにDRM技術反対運動を展開する。

 FSFの反DRMキャンペーングループDefective by Designの一環として、FSFが世界中のDRMに反対する権利団体や市民団体を集め、インターネットユーザーにDRMとその危険性を知ってもらう運動を展開する。FSFはDefective by DesignのWebサイトで「DRMの10年」と題し、DRM技術に関するこれまでの歴史をまとめたドキュメントも公開している。

 FSFの創始者、Richard Stallman氏は、「DRMは公開されている作品の使用を制限し、プロプライエタリソフトウェアの利用を強制する」とDRMのデメリットを説明し、「企業がわれわれユーザーを制限する製品を設計することで結集するのであれば、それを阻止するためにわれわれも結集する必要がある」と訴えている。

 すでにElectronic Frontier Foundationや英国ベースのOpen Rights Groupなどが賛同を表明している。反DRMの日ではオンラインとオフラインで活動が展開される予定で、プログラムやイベント情報は今後公開していく。

Free Software Foundation
http://www.fsf.org/

Defective by Designキャンペーンページ
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