OpenBlockS 600とHinemosで作るネットワーク管理・監視システム――アプリケーションマネージャを使ってみよう 7ページ

インストールしたアプリケーションの削除

 インストールしたアプリケーションの削除についても、アプリケーションマネージャから行える。アプリケーションマネージャではインストール済みのパッケージに「削除」ボタンが表示されているので、これをクリックするだけだ。この際、設定作業等は特に必要ない。ただし、サーバーアプリケーションなどの場合、削除前に動作を停止してくれないものもあるようで、そのまま削除を行うと削除後もプロセスが残ったままになってしまうことがある。もちろんプロセスを強制終了させたり、OpenBlockS 600の再起動などを行えば停止されるが、先に手動で停止させておいたほうが良いだろう。

 また、アンインストールの際はそのアプリケーションの設定ファイル類も同時に削除されてしまう。必要な場合はバックアップなどを行ったうえで削除しよう。

 アプリケーションマネージャで提供されているオープンソースのアプリケーションは、より広くOpenBlockS 600を利用してもらうために、無保証で「as is」で提供されている側面もある。そのため、利用にはLinux/UNIXの知識を必要とすることになり、若干手間がかかる印象を受けるかもしれない。しかし、そのアプリケーション自体の知識や、OpenBlockS 600の基本的な構造さえつかめていれば、実際の利用はそんなに大きな手間ではないだろう。むしろルートファイルシステムにRAMディスクを使用しているというOpenBlockS 600の特殊性や、アプリケーションのビルド環境を用意するには手間がかかることを考えると、これだけのアプリケーションがあらかじめ用意されているというのは、非常にありがたい。

まとめ

 今回はOpenBlockS 600の目玉機能の1つである、アプリケーションマネージャについて見てきた。OpenBlockSはLinuxマシンだが、アーキテクチャや構成が若干特殊であるために、自分でアプリケーションをコンパイルしてインストールするには若干ハードルが高い。しかし、アプリケーションマネージャを利用すれば、必要なアプリケーションをすぐに導入でき、OpenBlockS 600の応用範囲を広めてくれる。また、有償のアプリケーションも同様の枠組みの中で提供されていくようなので、今後も新たなアプリケーションが追加され、応用範囲が広まっていくことを期待したい。