OpenBlockS 600とHinemosで作るネットワーク管理・監視システム――アプリケーションマネージャを使ってみよう 5ページ

「オープンソース+GUIパッケージ」の利用

 アプリケーションマネージャでは、無償で利用できるソフトウェアも用意されている。そのなかでもWeb管理インターフェイスから設定を行うためのGUIが用意されているものは「オープンソース+GUI」カテゴリに分類されており、2009年9月末の時点では表1の4つのアプリケーションが用意されている(図17)。

図17 アプリケーションマネージャの「オープンソース+GUI」項目
図17 アプリケーションマネージャの「オープンソース+GUI」項目
表1 2009年9月末時点で用意されている「オープンソース+GUIパッケージ」
名称 説明
DHCP plus isc dhcp+Web UI
DNS plus bind9+Web UI
NTP plus ntpd + Web UI
Syslog plus syslog-ng+Web UI

 ここではNTP plusを例に、そのインストールおよび利用方法を見てみよう。インストール方法については有償ソフトウェアの場合と同様で、ライセンスを確認した上で「使用許諾に同意」をチェックし、インストールボタンを押すだけである。ライセンスについては、基本的にはベースとなっているアプリケーションそのものと、Web管理インターフェイスへのアドオンのライセンスが列挙される形になっている(図18、19)。

図18 「オープンソース+GUIアプリケーション」のインストール画面
図18 「オープンソース+GUIアプリケーション」のインストール画面
図19 インストールが完了するとその概要が表示される
図19 インストールが完了するとその概要が表示される

 インストールの完了後、Web管理インターフェイスのトップページに戻ると、左上の「アプリケーション」メニュー下に「NTP plus」項目が追加されるはずだ(図20)。

図20 「アプリケーション」の下にインストールしたアプリケーションのGUI設定画面へのリンクが追加される
図20 「アプリケーション」の下にインストールしたアプリケーションのGUI設定画面へのリンクが追加される

 なお、「オープンソース+GUIアプリケーション」についても利用にはライセンスキーの取得と登録が必要となる。ライセンスキーの取得は無料で、取得方法は前述のHinemos Lightの場合と同様だ(図21)。

図21 GUI設定画面の利用にはライセンスキーの取得が必要となる。「基本設定」などをクリックするとライセンスキー取得画面が表示されるので、「ライセンスキーの取得」をクリックすれば良い
図21 GUI設定画面の利用にはライセンスキーの取得が必要となる。「基本設定」などをクリックするとライセンスキー取得画面が表示されるので、「ライセンスキーの取得」をクリックすれば良い

 また、アプリケーションを削除した場合でもライセンスキーは残されるので、再度インストールを行った場合はそのキーが使用されることになる。再度キーを取得する必要はない。

「オープンソース+GUIアプリケーション」の設定

 ライセンスキーを取得すると、GUI設定画面が利用できるようになる。たとえばNTP plusの場合、「状態」や「基本設定」、「参照NTPサーバー」、「メンテナンス」といったサブメニューが用意されている。このうち「メンテナンス」サブメニューは「オープンソース+GUI」カテゴリのアプリケーション共通で、アプリケーションのバージョンやライセンスキーの確認のほか、そのアプリケーションの設定のエクスポート/インポートができる。

 また、それ以外のメニューはアプリケーションごとに異なっているが、基本的な設定はほとんどこのGUI設定画面から行えるようになっている(図22〜25)。

図22 「NTP plus」の「状態」画面
図22 「NTP plus」の「状態」画面
図23 「NTP plus」の「基本設定」画面
図23 「NTP plus」の「基本設定」画面
図24 「NTP plus」の「参照NTPサーバー」画面
図24 「NTP plus」の「参照NTPサーバー」画面
図25 「NTP plus」の「メンテナンス」画面
図25 「NTP plus」の「メンテナンス」画面

 なお、ほかの設定項目同様「オープンソース+GUI」アプリケーションの設定もすぐには反映されない。設定を行った内容を反映させるには再起動が必要になる。