米SpringSource、「Grails 1.1」「Groovy 1.6」をリリース

 米SpringSourceは3月10日(米国時間)、Webアプリケーション開発フレームワークの最新版「Grails 1.1」およびJavaVMのスプリクト言語の最新版「Groovy 1.6」をリリースした。最新版は、各プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 GroovyはオープンソースのJavaVMスクリプト言語。Grailsは、SpringSourceのオープンソースJavaアプリケーションフレームワーク「Spring」とGroovyを土台としたフレームワーク。SpringSourceは2008年11月の米G2One買収により、GroovyとGrailsを取得している。

 Grails最新版ではSpringとの統合を強化、Springの名前空間サポートし、Spring MVC内でO/Rマッピング「Grails Object Relational Mapping(GORM)」をスタンダロンで利用可能となった。「Apache Maven」「Apache Ant」「Apache Ivy」など、Javaビルドツールの統合により、Java環境との連携も強化されている。

 テストフレームワークを一新し、データバインディングを簡素化した。プラグインサポートも強化し、全アプリケーションでインストールを自動化するグローバルプラグイン、複数のプラグインレポジトリ、プラグインでのモジュラーアプリケーション開発などの機能が加わった。

 「Ruby on Rails」「Django」などとの差別化については、Springを土台とすることで得られる性能と堅牢性と説明している。

 Groovy 1.6では、コンパイル時間とランタイムの性能を強化、AST(Abstract Syntax Tree)変換、「OSGi」サポートが加わっている。

米SpringSource
http://www.springsource.com

Grails
http://www.grails.org

Groovy
http://groovy.codehaus.org/