米SpringSource、「Groovy」のG2Oneを買収

 Javaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」を提供する米SpringSourceは11月11日(米国時間)、オープンソースのスクリプト言語「Groovy」やフレームワーク「Grail」を開発・提供する米G2Oneを買収したことを発表した。これにより、GroovyとGrailsを利用する企業に、エンタープライズ級のサポートを提供できるとしている。

 GroovyはJava仮想マシン向けのスクリプト言語。Grailsは、Groovyをベースとし、Spring、Hibernate、SiteMeshなどのオープンソース技術を利用したWebアプリケーションフレームワーク。

 2社によると、Groovyは毎月約3万件のダウンロード、Grailsは毎月約7万件のダウンロードがあるという。SpringSourceはG2One買収により、Spring Framework、Groovy、Grailsという3つのアプリケーション開発インフラ技術を有することになる。

 Ruby on Rails(RoR)との違いについて、Grailsは生産性、保守コスト削減といったRoRの特徴をJavaスタックにもたらすものであり、トランザクション境界といったエンタープライズ特有の機能を付加すると説明している。

 SpringSourceは今後、GroovyとGrails顧客に24時間365日のサポートを提供するほか、Springコミュニティには動的言語とプラットフォームを提供できるとしている。

 買収金額など、買収条件は公開されていない。

米SpringSource
http://www.springsource.com

米G2One
http://www.g2one.com